医王堂通信
としろぐ

花粉症・アレルギー性鼻炎その1

2004.11.11

原因

近年盛んに話題になりました嫌な病気の一つです。
原因は杉の花粉だとか、ブタクサの花粉だとかハウスダストだとか色々探索されておりますが、
1日に何十キロも遠くから飛んでくる花粉を排除する方法はあるものでしょうか?
厚手のマスクや防毒マスクのような物も考えられていますが、
日常生活に不便であることに間違いありません。
昔はこのようなことは全然なかったのです。
なぜ近年になってこの様になったのでしょう?

面白いお話

解決法の前に面白いお話を致しましょう
私鉄、国鉄を乗り継いで1時間もかかるoo市からの39歳の婦人のお客様です。
すい臓が悪くて来店、適当な漢方薬を約2ヶ月服用。ちょっと様子が変わったので処方を変えて約半年経過しました。
ところが毎年の事ながらご主人から子供まで、朝起きるとクシャミ、鼻水でティッシュペーパーの消費が大変なのに私は例年とは逆に朝1~2回のクシャミで済んでしまうというのです。
これはすい臓の時に守らされた食養生のおかげではないかと大変感謝されました。

解決方法

原因が花粉であるならばみんなが苦しまなければならないのに、なぜならない人がいるのでしょう。
漢方の熟語の中に水毒という言葉があります。
摂取した水分に比較して排出される水分が少ないために体内にたまった物を水毒といっています。
ある処方の適応症に、「病、溢飲のものoo湯を用いよ。」とあります。
字の通り水の溢れる状態、涙が出たり、クシャミが出たり、
薄い鼻水が出たりするときに用いよと指示されているのです。
お分かりになりましたか?
人は食事に含まれる水分(約1リットル)、以外に1日約1リットルの水分を必要とします。
お茶好きの人は食事以外に、だいたい1日2リットル位平気で飲んでます。
水分が余分にたまる上に発散する運動をしていません。
身体は使わなくなりました。
どこへ行くのも車に乗る始末です。
先日も見えたお客様のおっしゃるのに、
ジョギングをするようになってから鼻炎が激しくなったという矛盾点を指摘されました。
しかしジョギングが終わった後気が済むまで水分を取るのがいけないのだと自認されていました。本当はジョギングをして汗をかくと、皮膚も鍛えられますし、余分な水分が汗として出るので、鼻水は減るはずなのですが、そこでガブガブ余分に水分を取り過ぎればよくないですよね。
このように他にも色々原因があるとは思いますが最も多い原因は、
水分(お茶は勿論ジュース、スポーツドリンク、牛乳、果物、生野菜、アルコール飲料等)の摂り過ぎによるもので、制限ではなく飲み過ぎない事が肝心です。きっかけは花粉でも鼻水も汗と一緒で、たくさん水分を飲んでいる人はたくさん汗が出るように、鼻水も多く出るはずです。
あとは5臓6腑で言う肺が弱い方や冷え性の方は特にひどいようです。
肺とは東洋で言う呼吸器(鼻水、鼻詰まり、花粉症、アレルギー性鼻炎、喉のイガイガ、咳、ぜんそく)・皮膚(アトピー、ジンマシン、カサカサ、吹き出物、すぐかぶれる等)・大腸(便秘、下痢、痔)です。
図にあるように肺を応援してくれる物は辛い食べ物(ほどほど)です。
例えば生姜やねぎ、ニンニク、シナモン等です。
花粉症・アレルギー性鼻炎に使う処方にはよく入っている薬味です。
しかし唐辛子などは逆に温まりすぎて汗を出しすぎてしまい、返って冷えてしまいますのでご注意ください。
尚、当店特製の推奨するお薬や漢方薬、甜茶より好評のお茶「花鼻茶」等もございますので、
ぜひ御相談の上スッキリとした毎日を過ごされるよう祈っております。