医王堂通信
としろぐ

ガンを考える

2004.11.11

このページは2004年に私が書いた記事です。その後、いろいろな経験をし、多少は漢方薬を選ぶ腕前も上がっているかとは思いますが、現在は当時と少しちがうアプローチをしております。
実は母(81歳)が肺がんを患っており、治療のため数年前より私の漢方の師匠に相談したり、現在の最新の医療により、様々な経験をしている最中でございます。実際には辛いことも多くありましたが、最近は病状も落ち着いており、それなりに感謝し、幸せを感じています。
楽しい経験も、つらい経験も自分磨きの修行と思い、闘病中で、不安でいっぱいの患者さんご本人や、ご家族の支えになればと思っております。詳細は体力的にも時間的にも、もう少し余裕が出てきたら、細かく書くつもりです。
私は、大地の恵みである自然の薬草等を利用して、漢方薬をお作りします。化学的に作られたお薬とは違い、命というエネルギー(氣)を持っている自然薬は私たちを癒してくれますし、元気にしてくれます。現代は少し不自然なことが多過ぎます。少しだけ自然に帰りましょう。
飯田敏雄 2015/5/29

ガンはどんなもの?なぜできるの?

基本的にガン細胞は自分の細胞です。
その一つの細胞がストレスや病気、あるいは発ガン性化学物質により傷つくことで異常細胞になります。
この異常細胞はまだガン細胞とは呼びません。
普通の細胞は寿命があり、古くなると自滅します。
これは他の元気な細胞に迷惑をかけないようするためです。
しかしある細胞は自滅せずに暴走し増えつづけます。
増えている異常細胞でも、からだの免疫力で増えすぎないように押さえ込まれた状態を良性腫瘍といいます。
しかし他の臓器に進入したり、どんどん他の正常細胞を攻撃していってしまう細胞の事を初めて悪性腫瘍(ガン細胞)といいます。
この免疫力とは自分のからだを守るために、色々な異物やウイルスなどから、からだを守ってくれている兵隊です。
免疫力という兵隊たちは、疲れすぎたり、ストレスが多くかかったり、無理をしたりすると動きが悪くなったり、少なくなったりしてしまいます。
そういうときにウイルスに進入され免疫力の兵隊たちがウイルスとの戦争で負けてしまい風邪をひいてしまうわけです。
これはガン細胞に対しても同じで、健康な方でも毎日約7000個~8000個できているらしく、それを免疫力の兵隊たちがやっつけているために増殖せずにいられるわけです。
そこで最も大事なことは「食欲=体力」です。

そこでどうしたら良いか。

今まで書いてきたように、まず一番大事なことは「食欲=体力」(エネルギー)です。
これはどんな病気でも共通している事ですが、食欲がなくなってしまうと,免疫力(体力)も落ち、戦争に負けてしまいます。
今あるガン細胞もやっつけられなくなるばかりか、普段からできる異常細胞も処理できなくなります。
そこで体力を上げるためにまず考えなければならないのは、エネルギー源となるアミノ酸です。
アミノ酸にも色々な種類がありますが、最もパワーがあるのが馬の心臓です。
なぜ馬の心臓かと言いますと、地球上の動物で最も強力な心臓を持っていてDNAが人間に非常に近いのが馬で、
心臓はからだの臓器の中で絶対に止まってはいけない筋肉なので、ATPという人間の根本のエネルギーを一番多く生産する最強の細胞の集合体だからです。
なんとかエネルギーを上げることができれば、免疫力の兵隊もこのエネルギーで元気になるでしょう。
入院されている方が多く難しい場合が多いですが、できましたらご本人様にお会いできれば漢方薬の処方も考えられます。
東洋的な症状が見受けられるときは、まず漢方薬を選びます。
漢方薬は西洋薬の副作用や体調の悪さを少しでも救ってくれます。
キノコ類の考え方としては、免疫力の兵隊の数を増やす目的で使います。
兵隊を増やしてもエネルギーがなければ働けませんし、お腹が空かないということは、うまくエネルギーをカラダに取り入れられていないということです。
エネルギーが不足していれば、病気と戦って勝てるわけはありません。
まずは「食欲=元気」を出さないとお薬の吸収も悪く、病気の治りは遅くなります。
このようにキノコ類がすべてではなく、他にも重要な事や必要な事がございますので、何か少しでも楽になるようなお手伝いが出来ればと思っております。
コツの一つとして、できたら周りに笑うことを増やしてください。
はじめはウソ笑いでも結構です。
ウソ笑いでも、笑うことは免疫力の兵隊を増やすことが証明されています。