医王堂通信
としろぐ

多汗症と汗

2005.2.18

多汗症はいろいろな原因があります。程度にもよりますが、人間が汗をかくのは意味があります。水は熱をうばうものです。熱を取りたいから水を出す。それが汗です。風邪の時に熱があるときに汗が出ると、熱が下がるのも汗のおかげです。このように体温と汗の関係は一緒に考えなければいけません。汗は温度調節のためということです。

汗が多く出る人のまず大事なチェック項目。

  1. 水分をとり過ぎていませんか?(喉も渇いていないのにガブガブ飲み物を飲んでいませんか?)
  2. うんちは毎日スッキリ出ていますか?(うんちが毎日出ていないとおしっこの出かたに影響が出ます。)
  3. おしっこがスッキリ出ていますか?(おしっこが出にくければ余分な水分も汗になります。)
  4. ストレスを発散していらっしゃいますか?(イライラ、怒ったり、緊張したりすると熱がこもります。)

そこで多汗症はどうでしょう。

問題はどこにかくのか?全身か?部分的か?常に出ているのか?それとも急に出るのか?汗をかく場所は皮膚の表面に近いところの熱の発生にともなうことがあります。汗が出ていれば熱がさめているので、赤くなっていたりしないと思いますが、汗が出ていないと熱がさめないので火照ったり、熱感があったりします。手のひらや、足の裏だけに汗が出る人も、手や足が熱を持ち火照るために冷やそうとする体の自然な作用です。
それでは手足がなぜ火照るのか?こういう人は胃腸がおかしいか、血に余計な熱を持っているかです。漢方の本には「汗が漏れてやまない人には○○湯を飲ませなさい」「○○がおかしい人は手足が火照るので、○○湯を飲ませなさい」と書いてあります。この火照るということは手足の人だけではなく、手だけの人も、からだ全体の人もいらっしゃいます。
例えば「更年期障害」や「自律神経失調症」などは下半身が冷え、上半身が火照る症状ですので、緊張したり、冷えてのぼせて上半身が火照ってくれば、からだはその余分な熱を冷やそうとして汗を出すのです。これがカーッとしてスーッと冷えるというホットフラッシュです。
「掌蹠膿疱症」もその一例で、手や足が火照るので汗を出したいのだが出せずに水疱となるため、火照りも取れずカッカと熱感があり、おまけに水泡が出来て痒くて仕方が無い。それをかきむしると水が出てきてまた痒くなってぐちゃぐちゃの皮膚になる病気です。
全身汗をかく人も、上半身だけかく人も、部分的に汗をかく人も、夕方から汗をかく人も、寝汗をかく人も、緊張して汗をかく人も意味がありますので、病的な場合は多少なりとも改善できると思います。
このように多汗症は汗の関係する病気の一つで、からだのバランスがとれると楽になります。ただ汗をかかなくすることは出来ません。漢方薬はこれらの熱の偏りや、余分な水分の偏りを普通になるように導きます。そのためいろいろな訳の分からない病気も良くなる事が多いので、あきらめずにご相談ください。
皮膚の弱さは生まれつきの「呼吸器、肺、腸、皮膚」の弱さですので、そういう人は汗をかくのも下手で、汗を止めるのも下手です。皮膚の環境も腸内細菌と一緒で、善玉菌、悪玉菌の分布によって守られています。弱い人はうまく善玉菌も育てられません。汗をかくから、体臭が気になるからといって、殺菌をしても一時しのぎです。根本的におなかの環境を良くすると皮膚の状態も良くなります。
とりあえずお薬を飲んだり、すぐに効かないと嫌な方におすすめ!
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塩化アルミニウムで皮膚の毛穴を引き締め汗の出る量を減らします。
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臭いで臭いを消すのではありません。オススメ!
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すばらしく効果のあった例

町田市にお住みの○○様
30年以上前より、普段は襟がびしょびしょになるくらい汗をかき、寝るときはタオルを首の周りにひいて毎日取り替えていらっしゃいました。夏は全身寝汗をかき、夜中に何回か寝巻きを着替え、布団に汗が人の形のシミになるくらいだったそうです。そこで○○湯を10日分煎じていただきました。30年以上の病歴はとても長いため、普通はなかなか効き目もはっきり分かりにくいのですが、○○様は初めの10日分で、「汗の量が半分くらいになりおかげさまでグッスリ眠れるようになりました。」と、とても喜んでいらっしゃいました。その後も約1月続けられ、すっかりよくなり最近は服用していらっしゃいません。漢方薬はすごいなと、つくづく感動いたしました。
ちなみに全てがこのように早くよくなるわけではありません。