医王堂通信
としろぐ

絶食療法(ファスティング)・デトックス

2005.3.28

絶食療法・ファスティングの意義を改めて見直すきっかけとなったアメリカ映画「誤診」
映画「誤診」は7~8年位前に公開されたアメリカ映画です。有名な女優のメリル・ストリープ主演、最近国連の女性の地位向上を目指す活動のイベントで、日本の民法の女性差別条項を批判したことでも話題になりました。彼女が扮する母親が、てんかんと診断された4歳の息子が薬物治療でも一向によくならず、かえって薬の副作用でひどい状況になっていくのを見て、他に治す方法はないか必死に調べます。そこで見つけたのが、ファスティングと食事の改善によって、てんかんを治すという治療法です。転院を認めようとしない病院とのはげしい争いをへて、やっとジョンズ・ホプキンス大学の先生の指導でよくなるというストーリーです。
これは実話に基づいており、感動したメリル・ストリープが多くの人々に知らせるべきだという思いで自主制作したのです。
この治療法はリビングストン博士が提唱し、多動症やてんかんの治療に効果のあることが知られていました。この映画をきっかけにファスティングのもたらす解毒作用、体のゴミ出しの効用が注目されるようになりました。なにもダイエットだけではありません。
現代人は食べ過ぎ、飲み過ぎはもちろん、肉や脂肪の多いファーストフードや加工食品等の摂取によって、体は消化酵素をじゃんじゃん作らないと消化が追いつきません。すると体内の潜在酵素には限りがありますので、代謝酵素が足りなくなってきます。半健康人が激増しているわけは、そこにあるということが、酵素の研究によって分かってきました。
ソフトファスティングは、胃腸を休ませ、余力を代謝酵素の産生にまわして、細胞の活動を正常にしましょうということなのです。リビングストン博士はファスティングによる解毒の必要性に着目し、多大な影響を与えました。更にハウエル博士の酵素栄養学が、酵素の重要性を説き、今までの栄養学に革命的な知見をもたらしたのです。
日本でも、古くは西式健康法をはじめ、落合博満、新庄剛志等大勢の有名スポーツ選手の栄養指導をされている、杏林予防医学研究所所長 山田豊文博士、テレビでおなじみの石原結實博士、断食療法で有名な甲田医院院長 甲田光雄先生等、ファスティングを勧める専門家が、たくさん出てくるようになりました。その背景には、食べ過ぎ、飲み過ぎ、コンビニ食、食品添加物、汚染物質等による、現代人の栄養異常がもたらす現代病の蔓延があるからです。
ただ完全な絶食療法はちゃんと管理しながらやらないと難しく、やってはいけない人もいるため、ソフトファスティング「お手軽絶食療法」の方が無難で、しかも楽に出来てオススメです。
最近では、このような昔の療法も取り上げあれるように、昔から「食べすぎはダメ。腹八分」「鮮度の良い物を、よく噛んで。」「便秘も下痢もダメ。」ということが現代医学でも証明されつつあります。
絶食療法をしてお腹をキレイにすると、体重が多い人は当然減りますし、病気の種類にもよりますが、からだが軽くなり体調が良くなる事が多いようです。アトピーの人なども良いみたいですよ。昔はかなりきつい絶食療法なども入院したりして行ったみたいですが、皮膚病の人はずいぶん良くなったみたいです。漢方で皮膚病はお腹の問題だとよく言っておりますが、最近は腸管免疫という言葉で証明されつつありますね。ダイエットにはもちろんオススメです。当店でご相談お受けしております。
お腹は一番大事ですよ。すっきり快便にしましょう!癌などの重い病気の予防になります。