医王堂通信
としろぐ

調味料はお薬

2005.4.7

「調味料」

精製されたものでなく、にがりの入った自然の塩のことである。昔から民間療法的には、急に吐いたり下したりして、お腹が痛む時には塩をへそにあてて、その上からお灸をするとか、下痢で痔が悪くなった時は、塩を炒って布に包んで患部を温めるとよい。
味噌
味噌汁は日本古来からあり、日本人に胃がんが少ないのは味噌の影響もあると言われている。大豆タンパクが発酵によりアミノ酸まで分解されて消化しやすくなる。これらの成分は解毒作用や、二日酔いにも良く、乳酸菌も含まれているので便通にもよい。最近はヨーグルトがお腹に良いなどと言われているが、日本では昔から味噌や、醤油、酢、漬物等で乳酸菌は知らずのうちに摂られている。
醤油
日本の伝統的な調味料で、胸苦しさを除去し、炎症を鎮め、食品の毒を消す等の働きがあるとされる。また特有の風味は食欲増進に役立つ。最近は含まれる塩分量が気にされているが、濃口醤油は15~16%だが薄口醤油は16~17%で薄い色にごまかされないようにしなければならない。腎臓病、むくみのある人は過剰にとり過ぎないように気をつける。

人間が作り出した最も古い調味料のひとつで、代謝を上げたり、疲労回復、ストレス解消、食欲増進、殺菌作用もあり、病原菌を死滅させるので、食品の鮮度維持、食中毒予防になる。ただ胃痛や胃腸の弱い人、冷え性の人は控えなければならない。