医王堂通信
としろぐ

かわいいペットちゃんも健康に

2006.5.26

最近はペットちゃんの病気にも、漢方処方を使う機会が増えています。
ペットちゃんも人間のような病気が増えているみたいですし、人間と同じでわけのわからない病気も増えているようです。
ペットちゃんは人間の言葉が話せないため、具体的な自覚症状は聞けませんが、飼っている方はよく性格や病状の観察をされているために意外と処方は選べます。例えば神経質だとか、おおざっぱな性格だとか、病状でしたらどんな時に苦しそうか、夜だけなのか、昼だけなのか、1日中なのか、疲れた後なのか、気温の低い時なのか、湿気の多い時なのか、食欲がなくなったとか、いつもよりも水分をほしがるとか、便通やおしっこの回数が悪いなどの情報が、処方を選ぶ参考になります。
最近も小さいワンちゃん(約5kg)もう13歳なので高齢です。原因不明のひきつけです。癲癇なのか、痙攣なのか、獣医さんもわからないようです。飼い主にお聞きしたところ、ひきつける、カラダが強張る、ひきつけの前にイライラしているように落ち着きがなくなるようだと。ひきつけた後はぐったりするそうです。いつもより鼻が渇き気味。水も飲みたがる。もともと神経質なワンちゃん。そこで、漢方の処方でこのような症状にぴったりの処方があります。この処方は簡単に言えば緊張を解く、緩めるお薬です。病名は癲癇でも、肩こりでも、風邪でも関係なく、あくまでこのような症状に使いなさいと、数千年前の古書に書いてあります。
それまで1日で19回の痙攣。何とかならないかということで、「牛黄」とその漢方処方を煎じて飲ませました。そうしたらすぐに痙攣が治まり、しばらく寝たそうです。それで介護で疲れていたご家族もゆっくり休めたようです。
このようなわけのわからない痙攣のような、ひきつけのような、癲癇のような症状は、人にもあります。昔、大学病院で癲癇と言われた小さいお子さん。原因不明だがひきつけをしょっちゅうおこすので、抗癲癇薬を服用中でした。それで相談中もうつらうつらしていました。しかしちびちびジュースをしきりに飲んでいます。いろいろな症状から、ペットちゃんに使った処方を使いましたら、約1ヶ月でひきつけ等の症状はほぼなくなりました。その後も服用しなくて大丈夫なようです。
漢方薬だけではなく、他にも便臭がなくなったり、頑固な皮膚病が良くなったり、元気になって動物病院に病気でしょっちゅう通わなくても、よくなるようなサプリメント等もございますので、ぜひご相談下さい。