医王堂通信
としろぐ

漢方薬は迷信??

2004.11.11

漢方薬には3000年の歴史があります。 それはどういうことか? ただの言い伝えや迷信、呪いでは医学として成り立ちません。 そんなに昔のことが通用するのか? 中国の医学が通用するのか? いろいろ疑問はあるかと思いますが、これがまた通用します。
いろいろな病気がよくなります。これは東洋医学は自然学だからだと思います。 あくまでも人間は自然の中の一つの動物にすぎません。 ですから自然に逆らうということは、それなりの代償もあるということです。

西洋医学では「病気でない」「検査結果に異常はない」しかし「調子が悪いです」となったら、原因が不明の場合は「気のせい?」「自律神経失調症?更年期障害?」と。
これは例えば「のどに何かつまっているような気がする」「カーッとのぼせる」「汗を激しくかく」「心臓がドキドキする」等の症状は、検査して異常がなくても東洋医学では「身体のお知らせ」です。 要するに東洋医学での病気です。むかしの中国の本には、これらの症状がちゃんと書いてあり、どの処方を飲めば良いかも書かれています。

このように現在の西洋医学とは発想も考え方も何もかも違います。 例えば風邪一つをみても考え方が違います。 西洋医学は風邪ウイルスに感染してしまった。 だから風邪ウイルスを退治しよう。退治すれば風邪は治るであろう。です。 そこで登場するのが抗生物質や、抗菌剤です。 「熱が高いから冷やそう」「病気で元気がないから栄養をたくさん摂りましょう」 むかしからそんな事していましたか?
動物を見てもわかるように調子の悪い時は何もしないでじっと寝ていますよね。 おばあちゃんやおじいちゃんは、風邪の時はお布団かぶって、温かくして、汗かいて、おかゆをすすって、お風呂に入らないで早く寝なさい。って言ってましたよね。

東洋医学では風邪は冷えや寝不足、疲れ等の原因が引き起こします。 そこで風邪をひいたら、寒気や熱がでます。 これは「風邪をひいたぞ。だから薬を飲むなり養生しなさい」という身体のお知らせです。 熱が出たらウイルスを殺そうとしているので、漢方処方で身体を温め、ある程度の温度になれば汗を発して解熱する。 こういう自然の摂理にのっとった身体に無理のない治療ができます。

西洋医学はどうしても不自然です。しかしそれゆえに自然の摂理に逆らって急ブレーキもかけられます。 これは東洋医学にはできません。 西洋医学で命が助かっている人は大勢いらっしゃると思いますが、治療は西洋医学がすべてではないと思っています。 これから少しずつですが、色々な漢方薬の適用できる病状について書いていきますので、どうぞご覧ください。

まことに申し訳ございませんが、漢方薬の処方名に関しては伏せさせていただきます。
それはなぜかと言うと、情報を隠すと言う意味ではなく、もし間違って服用したら責任問題になりますし、いい加減な事は書けないと考えているからです。もし、このサイトに「この病気にはこの処方がいいですよ」と書いて、薬局等に行かれて「この処方をください」と言う事になって、間違っていても買えてしまう場合があるからです。お薬のことはお薬の専門家、できれば漢方薬の専門家にご相談ください。