漢方おもしろ話

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副作用とは?

普通一般的に副作用とは、「その薬が身体にあっていなくて出てしまうよくない作用」と言う意味でとらえます。 しかしお薬の世界では悪い作用という意味ばかりではなく、そのお薬が効く場所は他の作用も関係している為に「しかたがなく現れてしまう症状」も含まれています。

たとえばよく風邪薬に鼻水止めとして含まれている抗ヒスタミン剤は、鼻水を止めますが同時に身体のかゆみも止めますし、眠くもなります。 これはみんな同じところに作用するからです。 ですから抗ヒスタミン剤が入っているお薬はみんな注意書きに「服用後は乗物の運転はしないで下さい」と書いてあるわけです。

漢方薬には副作用があるか?

「漢方薬も副作用があるから」と最近は言われますが、これは使い方だと思います。 昔の古書には病気の状態と、それに対応すべき漢方処方が書いてあります。 古書(傷寒論・金匱要略)には今日のような病名は書いてありません。

ということは今日の病名医学的な使い方で西洋のお薬のように、風邪なら抗生物質と咳止めや解熱剤といった使い方で漢方薬を使っても、うまく行くはずはありません。 古書には「身体がある程度丈夫な人で、風邪の引きはじめで、肩、背筋が凝っていて汗がなくて寒気がする時は葛根湯を飲みなさい。」 と書いてあり、胃腸の弱い人、弱っている時、汗が出てるとき、熱があっても寒気がないとき、肩が凝っていない時などは他の漢方薬を使いなさいと書いてあります。 葛根湯を胃腸の弱い人が服用した場合、だいたい胃に負担が掛かります。 汗が多く出ている人が服用した場合は、もっと汗が出すぎて熱は下がっても冷えすぎてしまいます。

このように東洋医学は西洋医学とまったく違った考え方で、患者さんや病気を見なければ間違えてしまいます。 そこで病名に対して漢方薬を使えば薬が間違っている場合が当然出てくるために、効かなければまだいいですが、汗が出すぎて返って冷えたり、調子が悪くなる事も当然起こり得ます。 これを副作用と言うべきかどうかは、よく考えなければならないでしょう。 漢方には病気を治すために、汗を出したり、下したり(下痢)、おしっこを出しやすくする事によって病気を治すことがよくあります。 これは普通副作用とは考えないでしょう。

ですからもし漢方薬を飲んで胃腸の調子が悪くなったり、つらい症状が出た場合はだいたい処方が間違っている事が多いです。 これは漢方薬が悪いのではなくて、処方を見立てる側の問題です。 ただ人の身体は本に書いてあることがすべてではないので、そこらへんが難しいところです。 そこで当然「勉強」「経験」「センス」が必要になってきます。 勉強するととても面白いですが、ものすごく難しいです。 個人的には勉強は好きなほうではないのですが、体が弱いためにまず自分を少しでも健康になりたいが為に勉強しています。 しかし悔しい事に自分の身体は、色々な具合がわかりすぎて客観的に身体の状態を判断できなくて、何を飲んだら良いかわからなくなる事があります。

お店に立つためにはやはり体調が良くなければできませんし、お客様のご相談もなるべくベストな状態でお受けしたいと思いますので、今も毎日煎じ薬をせっせと煮て飲んでいます。 体が弱いのも悪い事ばかりではないですよ。


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