医王堂通信
としろぐ

漢方薬を上手く使うコツ

2008.9.18

漢方薬を上手く使うには、処方する人と、お薬を飲む人との「コミュニケーション」が非常に大事です。
なぜかといいますと、処方するときに舌を見たり、細かい体調をお聞きして、どのような体質なのか、病状なのかを把握します。そしてその状態に対して処方をしてどのような手ごたえが帰ってくるか。思ったように反応が帰ってくれば、自分の予想どうりで見立てがあっているということ。そして、その後もどうなっていくかも、ある程度予想できます。
コミュニケーションがちゃんとしていれば、患者さんは不安が減るでしょう。なぜ今の状態なのか?どうして漢方薬を飲むのか?飲んだらどうなるのか?医療は納得できて安心できる方がお薬の効きも良いでしょう。実際には飲んでみないとわかりませんが、病気を治すためのお薬なのに、副作用を心配したり、余計な心配はなるべく無用にしたいものです。
風邪でも、慢性病でも、とにかくいろいろお話をして、長いお付き合いをさせていただくと色々な事がわかってきて、処方も選びやすいし、効果もだしやすくなります。当店は創業44年になりますが、当時からお付き合いさせていただいている方は、今はひ孫さんです。とても感謝しております。
不思議と同じ家系は同じような系列の処方を使う事が多いです。おばあちゃん、おじいちゃんの身体の弱いところはお父さん、お母さん、息子さん、娘さん、お孫さん、ひ孫さんまで似てきます。昔、おじいちゃん、おばあちゃんがなったように、その息子さんや娘さんも似たような歳のとり方をします。
このようにある程度将来も予測がつきます。たとえば風邪のお薬などは冷蔵庫などに保管して頂いて、お母さんやお父さんが、上手にご自分やお子さんに処方して頂いています。そしてどの処方をどういうふうに使えばいいか、困ったときはお電話を頂いて対策しています。
このように、何でも相談できるかかりつけの薬局は、ぜひ近くにあると健康維持から病気の対策まで色々便利だと思います。病気になったら人生つまらないですものね。気になる症状は早めに相談しましょう。信頼できるお医者様か薬剤師をぜひ見つけて下さい。