医王堂通信
としろぐ

民間薬・下痢・便秘に「げんのしょうこ」

2010.9.10

2010年 今年の夏はひどい暑さでした。
命が危ないほどの暑さでしたね。
夏は陰と陽のバランスで、外が暑いため体内は冷えやすくなります。
これは1日のうちの昼=夏と夜=冬の関係と一緒です。
昼(夏)は外が暖かくて、中が冷えている。
夜(冬)は中が暖かくて、外が冷えている。
夏はどうしても暑いので、冷たい食べ物、飲み物が増え、おまけにエアコンの冷えた空気で肺、お腹を冷やします。昔は夏には温かいお茶を飲みなさいと言われていましたね。胃腸を冷やすと働きが悪くなり、食欲が落ちたり、便秘や下痢をしたり、全体の代謝も落ち元気もなくなります。
今年は特に暑いため、例年よりも早くから「足が冷える」などのご相談が多くなっております。今年の冬はこの暑さのせいで、内臓をいつもよりも冷やしている方が多いため、冬に冷えて困る人が多くなるでしょう。
皮膚や粘膜の病気が非常に多い年になりました。汗疹やじんましん、便秘や下痢、咳や喘息などです。ニュースで紹介されていましたが、今年は下痢のストッパの売り上げ好調らしいです。
脱水を気にするあまり飲み過ぎの水分、冷たい飲み物、アイスなどがお腹を冷やし、下痢になっているのでしょう。
ストッパも良いでしょうが、お腹の弱い人には昔から「げんのしょうこ」を民間療法で使ってきました。
「現の証拠」と言われるほどお腹に良い薬草で、お茶感覚で飲めます。しかも整腸作用があり、下痢の人にも、便秘がちの人にも使えます。
効能効果は整腸(便通を整える)、腹部膨満感、軟便、便秘
この成分は病院の下痢止めにも使われています。
下痢、軟便気味の人は「げんのしょうこ」だけで飲んでも良いでしょう。
便秘がちの人は決明子や焙じはぶ茶と混ぜるのも良いでしょう。
げんのしょうこは飲みにくい味ではありませんが、焙じたはと麦などと混ぜると、香ばしくて美味しくなりますよ。どくだみを混ぜてもいいですね。
おしっこに行く回数が少なめの人で、下痢する人は連銭草などを混ぜてもいいようです。
げんのしょうこ 500g 1日量10g程度
1日分をやかんや鍋で煮るか、急須でお飲みください。煮たほうが成分も良く出て効果もあります。