医王堂通信
としろぐ

睡眠不足と腸環境

2012.6.12

少し前の記事ですが、一言。
〇日本人の腸環境が悪化している原因の一つに睡眠不足がある。
胃の中が空腹になると、十二指腸からモチリンというホルモンが分泌されます。モチリンには腸の内容物を肛門の方へ送り出す、蠕動運動を促進する作用があります。夕食後に十分な時間をおいて就寝すれば、寝ている間にモチリンが分泌し、腸管運動を促して翌朝の排泄に備えるわけです。睡眠不足はモチリンの分泌を減少させ結果的に排泄までの時間が遅延することになります。しかも、朝食や排便の時間が無くて出かけると、腸の蠕動運動が起こらず、排便のチャンスを逸する結果を招くことになります。
2008年の17か国を対象にした調査では、日本人の睡眠時間は平均で6.4時間で、世界的に見て最も短いことがわかりました。松生恒夫先生は、このような生活を続けていれば、便秘にならないほうがおかしいと述べているそうです。
という資料を見ました。
モチリンは数年前に話題になったようですが、私は科学的な人間ではないので成分や作用機序にあまり興味はありません。しかし、夕食は早くとって、良く休みなさいという事は昔から言われていること。しかし、最近の日本人の生活は、便利になったことで、自然からすこしかけ離れてきている。すべてではありませんが、私たちの先輩であるお年寄りが伝えてきたことには間違いは少ないように思えます。
早寝、早起きを心がけましょう。