医王堂通信
としろぐ

民間薬・「焙じどくだみ」 美味しい

2012.11.19

日本古来から伝わる、有名な薬草といえば、「どくだみ」「げんのしょうこ」「せんぶり」です。
その中でも現在、日常で服用されているのがどくだみです。
どくだみは、毒出し、便秘、下痢、痔、蓄膿症、高血圧等、幅広く使われてきましたが、特にお腹(便通)や呼吸器系(蓄膿などの鼻の病気)、皮膚病など粘膜の病気に良く効きます。どくだみの化粧水も有名ですね。蓄膿の時に生の葉を鼻の中に入れると、膿がドボドボ出てきます。すごいです。。
しかしどくだみは独特の香りがあり、その特徴の香りが嫌いな方もいらっしゃいます。じつは私もあまり好きではない香でした。患者さんとお話をしていると、この方はどくだみをお茶がわりに飲まれるといいのに。と思っても、香りが嫌で飲み続ける自信が無いという方がいらっしゃいます。そこで考えたのが、「焙煎」です。どくだみを焙煎してみたら、これがなんと非常に香ばしくて美味しいのです。小さなお子様でも大丈夫でしょう。蓄膿症、副鼻腔炎の家系のかた、膿みやすい体質の方には特にお勧めです。
どくだみは日本産が一番といわれています。その日本産を丁寧に焙煎しました。ぜひ香ばしいどくだみ茶をお楽しみください。私はいびきをかくので、そのために毎日飲んでいます。
ご自分でも、お近くにどくだみが生えているのであれば、収穫してお茶を作ってみてください。役に立ちますよ。
ちなみに、収穫期は梅雨時の花が咲いている頃がベストシーズンです。