医王堂通信
としろぐ

「漢方の臨床5月号」に掲載されました。「私もパニック」

2014.6.7

「漢方の臨床5月号」に掲載されました。
「私もパニック」
ここ数年、パニック症などのご相談が多くなりました。
みなさんあまりご存じではないようですが、漢方薬は自然のお薬なので、薬効成分だけではなく、「気」(生命力)というエネルギーがあるため、私たちを元気にしてくれます。これは化学合成のお薬にはできない事です。
漢方薬は植物です。対する動物である人間が、ストレスや過労などによりバランスを崩し、精神的に不安になった時にも結構効くものです。
数千年前からもパニック症のような症状は、古書にも書かれており、それに対応する漢方処方が多数残っていて、現在も使われています。現代医学では分析、解明できない自覚症状もたくさんありますが、古書には昔から書かれていて、楽になる方がいらっしゃいます。
しかし、漢方薬は処方によっては選ぶことが難しく、患者さんの自覚症状とピタリとあわせる事に困る事もあります。それも長年の経験と勉強にかかっています。処方を悩む時は、私も頭の中がパニックになりそう。
そのような勉強不足の、私の苦労した経験を書きました。
「おへその下や、お腹から、何かがこみ上がってくる感じ」「のどが詰まる感じ」「急な動悸」「急な不安感」など、一般的には「自律神経失調症」「気のせい」といわれる症状です。
ご興味がある方はどうぞ。学会の本ですが、私のお話しは難しい論文ではありませんので。