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漢方煎じ薬と漢方エキス薬 効果が違う?こだわりとは。

自分で煎じて作る漢方薬と、病院で処方されるエキス薬の漢方薬、ドラックストアなどで売っていて、誰でも手にとり買える一般のエキス薬の漢方薬は同じですか?効果に違いはありますか?

と、患者さんや医療関係者にも、よく聞かれる質問です。

これから書く事は、私の今までの経験と、尊敬する先輩の方たちに教えて頂いたことを総合した考えです。

漢方の専門家は漢方用語で説明する人が多いし、化学的な説明の話は難しいし、そういう説明の仕方は、私は好きではないので、誰にでもわかるように説明します。

まず、漢方薬は自然が作った植物などを、混ぜ合わせ、作るものなので、お野菜と一緒で産地の違いや気候の影響をうけるので、均一なものはできません。当然成分がすべてわかっているわけでもありません。バラツキがあってあたりまえです。

まず私は、生薬を野菜、漢方薬を料理と考えています。

1.元気な野菜(生薬)を
2.丁寧に扱い
3.めんどくさがらずに
4.昔から作られている方法でつくると

料理(漢方薬)は本当に美味しくできます。

1.野菜もそうですが、色つやがよく、元気なものがよいでしょう。例えば厚みも薄く、香も少なく、スカスカのものでも、同じ生薬名だと同じものです。生薬には、質や大きさ、産地などからランクがあり、高いものから安いものまで違いがあります。並べて比べれば、味や色、香り、充実しているか、充実していないか、違いがわかるものです。健康保険医療では生薬の値段を国が決めています。それは高い生薬を使うというわけにはいきません。「質」が重要ということです。

2.生薬には「修治」という技(加工法)があります。例えば、牡蠣は炒る。甘草は炙る。酸棗仁も炒る。山椒は少し汗をとる。トリカブトは焙じる。王不留行は黒焼にする。麻黄は節を去る。杏仁は皮を去り芽をとる。などなど様々な加工をした後、お薬として使われます。しかし、これらは手間がかかる。あくまで同じものですので、こだわらずに加工していない生薬もあります。この「修治」という加工法だけではなく、生薬の切り方まで昔から伝わっています。そのため、手間がかかるので、どうしても高くなります。

ちなみに私はなるべく仕入れた薬草を「修治」し、効果が最大限発揮できるように心がけています。

3.漢方薬を煎じると香りがします。アロマテラピーのようですね。みなさんに喜ばれています。エキス薬(粉になった漢方薬)はお湯に溶かしても、香が乏しい。せっかくの香草なのにもったいないですね。便利ですが、インスタントですね。それなりです。

4.数千年前に考えられた漢方薬の配合および作り方を、今でもなるべく守っています。「葛根湯医者」という落語になるくらい葛根湯が有名ですが、漢方処方にはそれぞれ決められた作り方があります。280cc→120cc、400cc→120ccに煮つめる処方が多いですが、小柴胡湯や半夏瀉心湯などは再煎といって、煮つめて漉してから、液体だけをさらに煮つめます。お酒を入れて煮たり、乾した生姜でなく、生の生姜が必要だったり、様々です。同じ煎じ方ではないことから、おそらくそれなりの意味があるのでしょう。こういう事は大量生産ではできません。面倒でできない、というのであれば、それなりのものを選べばよいでしょう。もちろん効果もそれなりです。

煎じる漢方薬と、エキス薬(粉にした漢方薬)の違いは何となくおわかりになりましたか?病気を治すには良いものを使わないといけません。質の悪いものは多く使っても、それなりにしかなりません。

しかし、エキス薬の漢方薬も便利ですので、違いをわかったうえで使い分ければよいでしょう。

こちらもご参考までにどうぞ。
「処方箋薬としての漢方薬と、手軽に買える一般用漢方薬の違い」


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