医王堂通信
としろぐ

牛の胆石「牛黄」が大変な事になっております。

2018.5.26

牛の胆石である「牛黄」ごおう
この効果、即効性はものすごいものです。服用した事がある方ならご存知の事でしょう。からだが、心が軽くなります。ビックリしますよね。代わりの物がみあたりません。
それが故に皆さんが手にいれたくなります。

しかし牛の胆石ですから自然にできるものであり、合成するものではありません。他国では人工牛黄があるそうですが、同じ効果になるはずがありません。産地やランク(質)の違いがそうとうありますが、良い牛黄はお値段も昔からとてもハイレベルです。ランクの低いものはお値段も効き目もそれなりです。量を増やしても比例して効くわけではありません。

その牛黄の値段が近年ものすごく異常な勢いで上がっております。環境の変化による収穫量の減少、経済発展に伴う需要拡大など様々で、極端な供給不足をおこし、その影響から過去に例をみない価格になってしまっています。

牛黄が含まれている医薬品は大変多く、様々なメーカーが1.2倍~2.0倍の値上げや販売中止を発表しております。残念ですが、順次値上がりしております。

代表的な牛黄製剤は
栃本天海堂「牛黄カプセル」オーストラリア産1カプセル入り100mg 牛黄100%
こだわりの牛黄はなんといってもオーストラリア産です。

救心製薬の「霊黄参」牛黄+人參のシンプルな製剤、各社同じようなレシピで販売しておりますが、霊黄参は牛黄人參製剤の中ではトップクラスの質です。効きが違います。

「救心感応丸氣」 救心製薬 牛黄+麝香製剤

牛黄製剤とは、牛黄が主薬の物を一般的に言うと思いますが、製品名で「牛黄」という言葉がついていても、他にも薬草が数種類複合されているものも多くみられます。

個人的な意見としては、2味(2種類)までを牛黄製剤と考えています。ランクの低い牛黄の配合量を多くし、他の数種類の生薬と混ざっている製品は牛黄本来の切れ味を出せているか疑問があります。逆にいえばランクが低いため他の生薬の力で補てんしているのかもしれませんね。私の予想だと、しばらくは値下がりは期待できません。もし少し下がったとしても、もともと値上がりしてきていたものなので、たいして値下がりはしないと考えております。

としお