医王堂通信
としろぐ

腸閉塞 再び その3

2008.6.17

緊急入院してから約10日。もうそろそろ大丈夫なのではないかということで、イレウス管からの解放です。「いやぁー。うれしいー!」鼻にずっとチューブが入っていたので、あたっている所がグズグズに。しかし、だんだん元気になってきたらお腹が空いてきて、無性にしゃぶしゃぶが食べたかった。そして点滴からも解放!11日ぶりの食事、飲み物が楽しみ。今まで縁のなかった食事時間。出てきたのは低残渣の食事で重湯、スープ、ジュース等でした。要するに形に残りにくい食べ物。不溶性の食物繊維が少ないものです。
今回夕食時に何の前触れもなく、痛くなってその後すぐに入院したので、さすがに食べる時に気になって仕方がありませんでした。だっていつまた詰まるか分からないんですもの。
せっかくなので栄養士さんに栄養指導をして頂きましたが、基本的にはいつもお客様にお話している事でほぼ問題なしでした。自分の食養生も勿論明らかに悪い点は無いようでした。
最近お腹の調子は年々良くなってきていたので、昔よりも調子に乗りすぎたのかもしれません。よく父には1回でもお腹を手術して内臓を空気に触れさせたら、普通の生活は出来ないんだから、また同じ事にならないように養生をしっかりしなさい。と厳しく言われていたのに。。。食べ始めて2食目では、おかゆも粒が増え、りんごや、普通の野菜のおひたしや魚や肉が出ました。とにかく今まで以上に良く噛みましたが、久し振りなのであごが筋肉痛で痛い。お腹を冷やすものは、東洋的には「禁」なのでさすがに少し残しました。
入院してから14日でやっと退院。K先生、T先生には大変お世話になりました。消化器内科である先生方は、なるべく手術にならないようにとても心配して下さいました。手術するとまた癒着するから、その後の腸閉塞の危険率が上がってしまうからです。
結局、今回の腸閉塞は癒着も原因の一つかもしれないが、どの程度狭くなっているのか、または内側に入り込んでしまって詰まったのか、どうしてなったのか、そして今後どのように注意したらよいのか、何ともいえないようです。職業柄気をつけていたので、便通は毎日出ていました。当日も朝出ていました。先生のコメントは、前の手術より約30年なにもなかったのは、漢方薬をその時々で飲んでいたのが良かったのかもね。ということでした。
食事を始めてから大建中湯とカマ(酸化マグネシウム)。退院後、カマは便秘しないように調節。自分が漢方煎じ薬の相談薬局をしている事を、先生方がご理解頂いていたので、煎じ薬を症状に合わせて服用するようにといわれました。それで「また痛くなったら来てね。」ということで次回は3ヶ月後の診察になりました。これもどうしようかと先生と話し合いましたが、3ヵ月後になると、自分も順調にいけば調子に乗っている頃だと思うので、また診察をお願いしました。
腸閉塞 再び 振り返って