医王堂通信
としろぐ
もう「おじさん」です
2017.2.8
1月31日、2月7日と薬学生が研修のため当店に来ました。
私は昔から普通の薬局を継承しているだけ、と年下の薬剤師さんに話しています。
20代の薬剤師さんは調剤薬局(ほとんど処方箋しか扱わない薬局)と、ドラッグストア(ペットフードからなんでもあり、自分で商品を手にとって買う薬局)を薬局と考えるようです。20年前は幼稚園生でしたと。そりゃそうだ。
薬局業界はここ15年くらいでものすごく変わりました。
私は幼稚園の頃からお店にいたので、もう40年。薬剤師になってお店に入って21年。
もう「おじさん」
保険調剤をやっていないでよく営業していますねとか。いろいろ言われますが、もともと院外処方になる前はこれが普通(ちょっとだけ今風?)。
調子が悪く困っている人がいらしたら、話を聞いて手当の仕方、食べ物の食べ方をお伝えし、お薬が必要であれば処方し、鍼灸の方がはやければ紹介し、病院に行くべきであれば病院を紹介する。
これ普通。
栗きんとんの色をつけるのに、くちなしの実を買いにいらっしゃる。
これ普通。
風邪をひいたら、養生の仕方、治し方は患者さんが知っているので、その時に無い処方をお作りするか、すでに風邪をご自分で治して、無くなった漢方薬の補充でいらっしゃる。
風邪は1日で治そう!やればできる。
これ普通。
お肌のトラブルで、皮膚科に通っているが、よくならず、コスメ状況にあったを探している。話を聞き、状況を把握し、サンプルを差し上げ、使い方を説明して差し上げる。
これ普通。
これから薬剤師さんになる若者に、いろいろと伝えられたかな。普通って普通じゃないことあるもんね。