医王堂通信
としろぐ

お茶をいれる水にも少し意識してみませんか。

2023.4.18

せっかく癒すことに期待してお茶をいれるのですから、お茶をいれる水にも少しだけ意識してみませんか。からだに良いことの積み重ねが大切です。「継続は力なり」

私たち生き物の主成分はタンパク質などではなく水です。水には成分が入っていないからという方がいらっしゃいますが、「水」は無くてはならない主成分です。カロリーがゼロでもただの水ではなく貴重な水です。

東洋医学ではからだの中のアンバランスな水の存在を「水毒」「水滞」といわれ、水は滞るとからだにとって毒となる。と考えます。水分を摂取した後はサクッと吸収して、勝手にジャーっと排泄できるとは限りません。からだは水分をからだの隅々まで巡らせるため、血液や白血球、酸素や栄養を運ぶため、老廃物を排泄するために心臓のポンプや、腎臓のろ過など様々な仕事をしています。疲れていたり加齢や、運動不足などでエネルギーが少なくなると、水分の調整や排泄もできなくなり、むくんだり、冷えたり、心臓や腎臓、肺など内臓に負担がかかりますので飲みすぎにもご注意ください。

日本はきれいな水に恵まれているので、水道水も飲めるという世界的にも貴重なきれいな国です。幸せですね。国によっては、水はお金よりも貴重な存在です。命の材料です。

薬草も同じ科の仲間でも、生きている土地が違うと、同じものではなく地域差が出てきます。自然への適応です。それは水も一緒です。硬水、軟水も種類の1つです。日本は地質によりカルシウム、マグネシウムが少ない軟水の地域が多いようですが場所によっては硬水もあるようです。軟水と硬水、どちらが優れているという事ではありません。その土地に合った生き方が大事という事です。

ヨーロッパなどハーブティーや料理には現地の硬水が向いているのでしょう。日本のお茶やお出し、ご飯を炊くお水は日本の軟水のほうが美味しいでしょう。

私のお勧めの水は山梨県八ヶ岳南麓の天然伏流水「女取水」です。水にこだわる化粧品メーカー「リスブラン」の水です。化粧品も水分が主成分です。自然水をPWS(パンウォーターシステム)で整えているという理論はピンときませんが、使ってみると胃腸でも皮膚でもその違いがわかります。

胃腸の弱い人は水分の排泄や吸収が緩やかなので、過剰に水分をとるとお腹がちゃぽちゃになってしまいます。良い水はあまりポチャポチャしません。

長くなりましたが、この水でお茶をいれるとさらに美味しくなりますので、癒しの時間にぜひお試しください。

としお