髪の毛を東洋医学的に考える
東洋医学では、「髪」は身体全体の健康状態を反映する重要な要素として捉えられています。髪の状態は主に腎(じん)と血(けつ)の働きに関連づけられています。
1. 腎(じん)と髪の関係
腎は東洋医学における生命力や成長・発育・生殖を司る臓器で、髪の健康は腎の状態と深く結びついているとされています。
腎気(じんき)が充実していると、髪は太く、つやがあり、しっかり生えます。
腎虚(じんきょ)(腎のエネルギーが不足している状態)があると、髪が薄くなる、細くなる、白髪が増える、抜け毛が増えると考えられます。つまり老化現象です。これは若い方でも産後や病中病後は、一時的に老化してしまったような状態に陥ります。
2. 血(けつ)と髪の関係
髪は「血の余り(けつのあまり)」で作られるとされています。
血(血液やホルモン)が十分に循環し、栄養を髪に運ぶことで、健康的な髪が維持されます。血虚(けっきょ)(血が不足している状態)が起こると、髪が乾燥したり、枝毛が増えたり、抜け毛が目立つと言われます。唇やお肌の乾燥も同じ状態です。
3. 肝(かん)の役割
肝は血(けつ)を蓄える役割があるため、髪の状態に影響を与えます。
特にストレスや緊張があると肝の働きが乱れ、血の巡りやホルモンバランスが悪くなり、髪の成長が阻害されると考えられています。
下の図は東洋医学の五行色体表です。古代中国人は自然の摂理を陰陽五行に区別しました。
この考え方は易の算命学の基礎でもあります。
新型コロナに感染し髪の毛が抜けた方が多くいらっしゃいました。それは致命傷ともいうべき生命の源である「腎」まで攻撃されるウイルスだったためです。多くは補う漢方処方で改善されました。
食生活の改善
髪を増やすためには、腎を補い、血を養う食材を摂ることが効果的です。
腎を補う食材(黒い食材)
黒い食品:黒ゴマ、黒豆、海藻、きくらげ
ナッツ類:クルミ、松の実、豆や種 魚介類:エビ、牡蠣
滋養強壮食品:山芋、クコの実
血を養う食材(赤い食材)
鉄分の多い食品:ほうれん草、レバー、貝類、なつめ、クコの実、松の実
ビタミンが豊富な食品:にんじん、大根、ブロッコリー、冬は根菜類
滋陰食品(体内の潤いを補う):豆乳、ハチミツ、ロンガン
肝を養う生活
ストレス発散するためにからだを動かす。同時にリラックスする時間を作る。
日本古来のハーブティー(松葉茶、菊花茶、はぶ茶など)を飲むことも有効とされています。
そこで腎や血を養い私がお勧めするのは、以前からお勧めしている「瓊玉膏」「亀鹿霊仙廣」です。
ご愛用の方の感想です。
30代女性「唇がかさかさしなくなり潤う、肌艶もよい」
30代女性「よく眠れる」
40代女性「髪の毛やお肌に潤い、艶が感じられる」「元気になってきた」
70代男性「白髪が減った」「元気になってきた」
80代女性「皮膚の乾燥によるかゆみが無くなった」「足腰がしっかりしてきた」
東洋医学の理論では納得できる結果です。歴史の長いものは素晴らしいですね。
私も愛用しています。としお