本格的な煎じ薬を簡単に

漢方薬は自分で煎じて作るお薬です。一般的には製薬メーカーが大量に煎じそれを顆粒に加工しているエキス顆粒という製品が「漢方薬」とみなさんは思っているかと思いますが、それはインスタントの漢方薬です。当店は自家製の漢方薬を手作りでお作りしておりますので、煎じるお薬が普通です。
漢方薬には湯剤、散剤、丸剤と3種ありますが、「湯剤」は1日分を鍋でコトコトと30分くらい煮つめて作り、漉してから3回に分けて服用するものです。「散剤」は私が伝承している方法で、時間をかけて丁寧に薬草を微粉末に加工してお作りしたもので、煎じる必要はなく1日3回お湯に溶かして服用します。「丸剤」は散剤と同じく薬草を微粉末にしてはちみつや生姜汁で丸めた丸薬です。これも1日3回そのまま服用します。
日本では約300種の漢方薬が認可されておりますが、「○○湯」と言われるほとんどが本来はご自分で煎じて作る漢方薬です。
メーカー製のエキス漢方と効き目は同じですか?とよく質問されますが、同じではありません。薬草の品質や加工法も違いますし、自分で作るものを大量に工場で作るということは、出来上がりはまるで違うものになります。効果もご想像のとおりです。根拠はありませんが比較すると3倍~5倍効くイメージです。
薬草にはランクがあり、また加工法も手間をかけているものとかけていないものがあります。仕入れるお値段も薬草によっては数倍違います。数千年前に考えられた処方は絶妙なバランスでできているので、私たちが勝手に現代的に変えてしまうのではなく、なるべく同じように作りたいものです。
工場で大量に作ったインスタント食品ではなく、こだわりの材料を選び自分で形を見て、香りや味を感じることがどれだけ自分のからだと心に響くのか、ぜひイメージしてみてください。
ご自分でお鍋で煎じることをお勧めいたしますが、「煎治・LITE」「漢方煎じ器・文火楽々」は気軽にできます。煎じ薬でなくても、民間薬やお茶など幅広くお使いになれます。具体的な使い方は店頭でご相談ください。
「煎治・LITE」ウチダ和漢薬 8900円(税別)
- 簡単便利で手間いらず
- ボタンひとつ本格漢方薬
- ご自宅で手軽に使える
- 必要に応じて時間設定も
- 「自動」「調整」モードの2つ
- 自動モードは沸騰してから50分
- 調整モードは沸騰してから10分~90分で10分単位で設定が可能
- 蓋に漉し機能付き
「漢方煎じ器・文火楽々」栃本天海堂 18000円(税別)
「煎治・LITE」より本格的です。より時間調整、火力調整が細かくできます。蓋を使用しないで煮詰めることも可能です。
- 火力モードは強・中・弱
- 時間は1分~90分の1分単位で設定が可能
- 過熱防止機能(温度ヒューズ、サーモスタットなど)
- 吹きこぼれ防止機能:縦形の煎じ容器、フタの特殊形状
- 焦げ付き予防効果:還流方式なので水の減り方が遅い。
- 古来からの炭火などを考慮した連続加熱方式を採用
- 蒸発した蒸気の一部を水にして容器に戻す還流方式を採用(始めに入れる水の量を少なくできる。)
- におい量減少:還流方式なので水蒸気とともに蒸発するにおいの元も減少させます。