医王堂通信
としろぐ

民間薬・気持ちを楽に 「氣楽茶」

2012.2.7

ここ数年、心の悩みが原因とされる、からだの不調のご相談が多くありましたが、2011年の震災が起こって以来、「氣」が不安定な人の相談がさらに増えました。
「氣」は私たちの身体を動かすエネルギーです。それが不安や心配、ストレスなどの気の使い過ぎで氣を消耗すると、血流が悪くなったり、筋肉が凝ったり、冷えたり、火照ったり、喉がつまるなど、さまざまな症状がからだに表れてきます。そしてそれらを改善せずに放置しておくと、最終的にバランスを崩していき、病気になります。
この「氣」は自然からも頂けます。最近流行しているパワースポットがそうでしょう。しかしなにもパワースポットだけでなく、自然は我々に力を与えてくれます。植物は我々が出す二酸化炭素を必要とし、我々動物は植物が出す酸素を必要としています。このように動物と植物はお互いに支えあって生きています。英気を養うために、山や海に出かけてリラックスすることが現代の人には特に必要だと思います。
漢方薬も同様で、自然が育てた生物なので、すばらしい「命」ようするに「氣」を持っています。漢方薬を普通のお薬と同じと考えていらっしゃる方が多く見られますが、西洋医学でよくつかわれる化学合成薬と根本的に違う事があります。それは、漢方薬を構成している生薬は自然が作ったもので、命があるということです。そのため、人間や動物の心の病気にも対応できる処方があり、バランスをとるようにうまく服用していくと、元気がでたり、気持ちが楽になったりという効果があるのです。
前置きが長くなりましたが、ストレスからくる病状によく使う漢方処方に、半夏厚朴湯、香蘇散があります。この二つの処方には赤紫蘇が入っています。赤紫蘇には抗ストレス作用があると言われ、イライラや心配事などの頭に上ってしまった氣を下げ、温めてくれる生薬です。それにアロマにも使われる陳皮(オレンジピール・みかんの皮)、オリンピックの体操の選手が気を集中させるために使ったとされるエゾウコギ、昔から夜泣きや疳の虫に使われてきた連銭草などをブレンドし、氣を下げる、リラックスするハーブティーを東洋医学的な手法でブレンド致しました。

このお茶は他の民間薬と違って香が重要なので、テトラパックで、お湯を注ぐだけでお飲みになれます。できれば透明なガラスのティーカップか、ポットで入れて頂くと、お茶の色が変わっていく様子がみられ、リラックス効果につながります。レモンを入れると、ピンク色になります。お砂糖や蜂蜜をいれてすこし甘くしても美味しいでしょう。生姜を加えるとさらに温まります。
私の最近のお気に入りの飲み方はホットにして焼酎で割っています。おススメ致します。
ホット一息、身も心も暖まりますよ。
3g×7包 700円 3g×21包 2000円(税抜き)