医王堂通信
としろぐ

打撲、骨折、ねんざにも効く漢方薬

2019.8.16

漢方薬はみなさんが思っているよりも応用範囲が広く、骨折、打撲、ねんざなどの整形外科的な病気に対する漢方処方もあります。さすがに自然のお薬です。理にかなっています。
じつは私には田舎がないので、小さい頃から幼馴染の実家である新潟県の佐渡ヶ島に遊びに行かせてもらっていました。小学校3年の頃には自転車を現地に送って、自転車で両津から二ツ亀へ行ってキャンプしたり、小佐渡1周したり、川でアユを突いてとったり、海で魚やタコを釣ったりとったりして遊んでいました。要するに自然を学んだわけです。
ここ数年夏のお盆には、その幼馴染と自転車でフェリーに乗り佐渡島内を走ったり、釣りしたり、潜ったりして自然にかえっています。

二ツ亀
2018年の夏は父が危篤であったり、介護が大変でしたのでヘトヘトの状態で行きました。そのせいか、自転車で15キロほど走ると右ひざが痛くなりはじめ、すぐに引き返しましたが階段を登れないくらいに痛くなってしまいました。すぐに冷やし、湿布を買ってきて一晩して多少は痛みも引きましたが、佐渡ヶ島滞在中は不便で困りました。
今年も佐渡ヶ島へ行く予定を立てましたが、その右膝をどうするか。具体的にはなぜ痛くなったかわからずのまま、できる限り対策を練りました。
まずはジャイアントストア港北店で相談し漕ぎ方を分析してもらいました。
私の家系はガニ股系なので膝の動きを気をつけて漕ぐ事。(しかし旅行の2週間前)
ビンディングタイプのペダルに変えました。(ペダルを押すだけでなく引く事が出来るため、違う筋肉を使う事が出来る)
あとは現地で。15分おきに氷で膝を冷やして休憩する。
そして漢方薬を服用する!!
この漢方薬にもいろいろな種類がありますが、打撲、骨折、ねんざすると患部は内出血を起こし熱を持ち炎症がおこります。漢方ではその内出血を解消し鬱血を改善し流れをよくし、患部の中の圧力を減らしたり、炎症である熱をとる事をします。その結果痛みが減り治りが速くなります。前回は加齢と過度な緊張というストレス、運動不足で硬くなったからだを急に使った事。それを急に動かし過ぎて炎症を起こしてしまったのでしょう。
その漢方処方を前日から飲み始め、当日は3回服用しました。あまり飲み過ぎると下ってしまう(冷やすため=炎症をとる)ので、からだと相談しながらの服用です。
その結果、朝9時に出発し、二ツ亀(佐渡最北端)で12時ころから軽く海に潜りからだを冷やしつつ2時間くらい休憩し、帰りの途中の漁港で大きな黒鯛を釣り、両津へは夕方着。往復で67km走りきれました。後から膝が痛くなったり筋肉痛になったりしないか心配でしたが、全く大丈夫でした。
普段あまり運動もできていないわりに、自転車での最長距離更新、釣りも人生で数回目のルアーで40cm級の黒鯛と25cm級のシロギスをゲットしました。自分なりにですが、頑張っていると良い事ありますね。

黒鯛

シロギス
漢方薬は自然の恵みです。薬草もそれぞれ生きている意味があり、それぞれ仕事があります。
それを理解する事によって、いろいろな薬草から出来上がっている漢方薬の効能効果がわかってきます。そして、患者さんの病状を把握し正しく、そして適量を使う事により、ものすごい力を発揮します。昔から漢方を学ぶ人は自然を学びなさいと言われる所以です。
自然って面白い。

新潟の福島潟 オニバスの自生地