医王堂通信
としろぐ

アトピー&痒みからの脱出!

2007.2.17

最近やっとアトピー性皮膚炎とのお付き合いもほぼなくなりました。
長かった。とにかく長かったです。
今までずっと出ていたわけではありませんが、まったくかゆみが出なくなってくるまでは長い年月がかかりました。そのうちひどい年数はそう長くはなかったですが、始めは15歳くらいですので、約20年の道のりです。普通の友達よりも付き合いが長い。
今ではアトピーのためにというよりは、健康維持のために漢方薬などは服用していますが、軟膏類はほぼ0%になりました。しかし、体質は与えられたものですので、変えられるものではありません。
無理をしたり、花粉症の時期の春などはかゆみが出やすいのは確かです。年末などのお酒の付き合いや、病気の相談の増加と重症の方の多さに比例して身体も、神経も疲れ弱ってくるとちょっと痒いなというところが出てくることがあります。
もし痒みが出てきたら、カラダが悲鳴を言っているという合図です。ゆっくり養生をし、漢方処方もそれに対応し、軟膏なども数日使う時もあります。大事なことは自分の「器の大きさ」を知る事と、それを鍛錬し器を大きくする事です。
アトピーにならない体は作れませんが、出なくすることは可能でしょう。
気をつけていれば大丈夫なはずです。
今までのことを振り返ってみます。
若い頃は漢方薬を飲まなかったり、養生しなかったり、からだによくないこともしました。またアトピーやかゆみに良いということもいろいろやりました。漢方薬も何十種類飲んだかわかりませんし、軟膏を自分で作ったりいろいろです。健康食品もいろいろ服用しました。アトピーやかゆみ、湿疹などに良いといわれるもので、店にあるものはほとんど飲んだり使ったりしました。
とにかく長い長い道のりでした。人の目も気になる。お店に出られない。病気を治す仕事なのでよけいでした。枕やシーツは血だらけ、掻いた皮膚のカスだらけでした。泊まりで他人と同じ部屋になると掻いている音で起こしてしまうくらい。飛行機や電車のシートの頭のところにある汚れ防止の布にも血や浸出液がつきました。
つらい病気でしたが、今の仕事にはこの経験がとても役に立っています。
とにかくかゆい皮膚病の中でも、アトピーは長く時間がかかる難しい病気です。アトピー性皮膚炎が難しいのは、精神状態や、その人の体質や、性格、環境までもが複雑に絡み合っているためだと思います。「アトピーに効く」なんて一言でいえる治療法やお薬の種類などは、人によって違うのでありえません。病気は理屈では治りません。
アトピーがよくなってきた今、昔よりずいぶん性格がゆったりしたような気がします。これからアトピーが出ないように気をつけて生きたいと思います。先日サーフィンに伊豆の大浜に3日行ってきた時は、顔を日焼けしすぎ、さすがにちょっと痒くなりましたが、久しぶりに軟膏を塗ってもう大丈夫でした。
これからは強い皮膚になるために、養生と鍛錬をしなければいけないと思っております。それと、もっとたくさんのアトピーの人が良くなるように勉強しなければいけませんね。
アトピー&痒いみなさん!発散!食養生!鍛錬!が大事です。
病気には必ず理由があるはずです。それを見つけて少しづつ良い方向に行きましょうね。充実した人生にする事を目標にいろいろやっていけば、必ず今よりは状態がよくなっていくはずです。
あきらめないで!