医王堂通信
としろぐ
「漢方の臨床 2016年5月号」に掲載されました。「しもやけと棒灸」
2016.6.16
「漢方の臨床 2016年5月号」に掲載されました。
「しもやけと棒灸」
季節外れではありますが、「しもやけ」ができる人はいがいと多いです。
寒いから。冷えたから。という環境の影響もありますが、基本的にはもともと冷えていて、気血の流れが悪いため、しもやけができます。私の今までの経験だと、しもやけも原因は様々ですが、漢方薬を使って改善することがほとんどです。
病気、いわゆる内臓や血管、筋肉や皮膚などの肉体が、壊れていたり、変形していたりするために起こる状態は、CTやMRI、レントゲンなどで確認できるものは、病名がつきます。お薬でコントロールも血液検査からもいろいろな事がわかりますが、確認することができない事柄があります。それは「流れが悪い」「力がない」「冷えている」という状態です。
漢方薬をはじめとする自然薬は、「氣」という自然の力、エネルギー、流れを良くする効果を持っていますので、うまく使うと元気になります。
温めるということも効果的で、お灸、棒状のお灸(棒灸)や、塩とよもぎと生姜のハーブボールでも、困っているところを温めて、気血の流れを良くすることにより癒すことができます。痛み止めを服用しても効かない痛みでも、温めることで痛みがなくなることが多くあります。昔から行われてきたことですね。
そのような事を含めて、しもやけを治した漢方薬の臨床と、父や母に対する棒灸、塩ボールで温めた経験を、「漢方の臨床」で発表しました。