医王堂通信
としろぐ

民間療法・民間薬のバイブル「赤本」

2018.4.7

ご存知の通り、あの有名な「家庭に於ける実際的看護の秘訣」築田多吉著 いわゆる「赤本」です。

日本の民間療法と民間薬のバイブルです。これも貴重な日本の文化ですね。
長生きの秘訣、正しい生き方から、身近な物を使った病気の予防法、治療法、断食療法、漢方薬や民間薬、あの有名なケツメイシのお茶「はぶ茶」やゲンノショウコ茶、こんにゃく湿布、指圧やお灸の方法、乾布摩擦、食養生など、とても面白く勉強になる本です。
たとえば、不妊症には全身摩擦やお灸をし、ハブ草と白花ゲンノショウコ草を飲むと大抵妊娠するのであると書かれています。(P600)実際にはそんなに簡単ではないですが、私が漢方で処方していた方が、なかなか赤ちゃんに恵まれなかった時に、このお茶を飲んだら1か月で妊娠できたなんて事も経験しているので、私の腕が悪いのかもしれませんが、昔からの言い伝えはさすがだなと思います。
この本は人間力を上げますね。ちなみにこの本を読んで、自分流にアレンジして書かれた本が世の中にはたくさんあるようです。大正14年発行なので、現実的ではない事も書かれていますが参考になります。何事も鵜呑みする事は要注意です。現代語版も現在でも販売されています。

自分のカラダは、安易に人に任すのではなく、なるべく自分で癒すべし。