医王堂通信
としろぐ

生理痛・生理不順・PMS

2004.11.11

自分の生理は大丈夫かしら?

女性には特有の月1回の生理があります。
近頃は各年代層の婦人病,等について色々とご相談があります。
特に目立つのが若い女性の方々の生理,便通が滞ったりして正常でないことです。
       ようするに生理痛、生理不順、便秘の悩みです。
だれでも自分自身の生理や便通を他人と比較したりする事はしませんので、
ほとんどの人々が自分の生理、便通は正しいと思っています。多少個人差はありますが、
東洋医学で言う一般的に正常な生理とは、このようになっています。

一般的に正常な生理

  1. 28日~30日周期できちんと来る。
  2. 生理痛はない。
  3. 出血は1~2日目は多く、3日目は半分量、4日目はそのまた半分、5~6日でだいたいスッキリなくなる。
  4. 血の塊は出ない
  5. おりものの色、臭いもあまり気にならない。
  6. 生理中や前後に体調に激しい変化がない。

東洋医学ではどうするの?

そこで色々な御相談の中で、生理不順や生理痛がある方は、やはり他の病気の治りも悪く、逆に生理が良くなってくると他の病気もよくなってくる事が多いです。
東洋医学では生理不順や生理痛には、お血といって汚れた血が滞っていると考え、セリ科の当帰や川窮、ボタン科の芍薬や牡丹などの配合されている漢方薬がよく使われます。
生理がきちんとしてくると、生理痛だけでなく腰痛や肩こり、イライラ、生理前後の下痢や便秘も楽になります。
昔から血の汚れは神経を不安定にしたり血行を悪くしたりすると言われています。
おまけに便通が毎日スッキリ出ていない方は汚れが出にくいわけですから、血液が汚れたままになりやすいので、
うつ病、自律神経失調症やニキビ、更年期障害、不定愁訴、PMS、生理前症候群、月経前緊張症等にも関係してきます。
うまく漢方薬(煎じ薬)を使うと楽になりますよ。
ただ血の汚れの関係の病気は、だいたい4ヶ月を目安に服用します。
それはなぜかと言うと、昔から血液が生まれ変わるまで120日とされているからです。
ただこの日にちは人によって違いますのでもっと短い方もいらっしゃれば、もっと長い方もいらっしゃいます。
そこで自分で血を汚さないために、血液をまず汚しやすいと思われる食べ物(肉、牛乳)をなるべく減らしましょう。
動物性食品をできれば頭から食べられる小魚にしましょう。
血液をきれいにすると言われている食べ物は穀物と緑黄色野菜です。
特に野菜の葉緑素は血液の組成にとてもよく似ているので、昔からよく食べるように言われていて、
日本古来の食事の組み合わせにその原点があります。
そうする事によって体調や漢方薬の効き目も違ってきます。
ご飯とお味噌汁、火を通した野菜や小魚と漬物で自分の身体は自分で守りましょう。