医王堂通信
としろぐ

亡くなって1年が節目

2012.11.1

家族や可愛がっていた動物などが亡くなると、心にぽっかりと穴があきます。
今まで身内を亡くされ、体調を崩されてお困りのさまざまなご相談を頂きましたが、これは皆さん同じで、「時間」というお薬も必要です。今まで好き嫌いに関係なくそばにいた人や、動物がいなくなると悲しく、寂しく、心が不安定になり、ぶれます。その心のぶれとともに体調も不安定になります。
音に敏感になったり、どうしようとドキドキしたり、寝つけなかったり、不安や心配が多いと緊張もするでしょう。そうすると歯も食いしばるし、肩もこるでしょう。なかなか元気が出ないのもあたりまえかもしれません。
しかし1年もたつと、いない事にも慣れてきて、心もだんだん落ち着いてきます。身体の具合もそれにともなって安定してきます。
「気」とは身体を動かしているエネルギーです。それが乱れれば体調も不安定になることは不思議なことではありません。
一周忌が近づくと、周りの人からも声がかかるので、また少しだけ不安定になりますが、それも過ぎればまたさらに落ち着くことでしょう。
そういう時にも漢方薬は杖のように助けてくれたり、やさしく癒してくれます。お困りの際はご相談ください。

ハルシュタットにて