医王堂通信
としろぐ

心の疲れに滋養強壮剤?

2013.9.6

滋養強壮剤というジャンルのお薬はさまざまな物があります。
効能には、
滋養強壮、虚弱体質、肉体疲労、病中病後、栄養障害、妊娠授乳期などの場合の栄養補給
という事が書かれたお薬がほとんどです。
では、みな同じでしょうか?
常識的に考えれば違います。それは中身が違うから。朝鮮人参とニンニクでは効き方が違ってあたりまえです。それに目的は同じでも、体質や、弱っている度合いも違います。滋養強壮剤ひとつとっても合成のビタミンが中心のものや、野菜やレバーが中心のもの、薬草が中心のもの、などさまざまです。
私が長年漢方を患者さんに使ってきて思う事は、合成のものと自然がつくったものの決定的な違いは自然のものには「命」があるということです。昔の言葉でいえばそれは「氣」の事かもしれません。現代の言葉でいえば「エネルギー」でしょうか。
私たち動物は、食べ物から命を頂いています。ビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養素も重要でしょうが、その命であるエネルギーが重要だから、新鮮な物を美味しくて食べると元気になるのでしょう。
すこし話が脱線しましたが、滋養強壮剤にも性格がありますので、疲れている方はどのような疲れか相談薬局で相談して選ぶと、はやく楽になると思います。

ちなみにこの商品はエゾウコギ、竜眼肉、茯苓と「氣」「心」の疲労に使う生薬が中心で、それに心の疲れに効くといわれるビタミン類を配合してありますので、肉体疲労のかたよりも気を使い過ぎて心や頭が疲労している人、気が減ってしまって制御できなくて頭に血がのぼっている人、寝つけない人によく使います。ストレスが軽減されるので結果的には肉体疲労も改善するでしょう。
このような症状に
食欲がない
胃腸が弱い
仕事がきつくて疲れる
眠れなくて疲れてしまう
からだが弱くて病気しがち
朝起きるのがつらい
妊娠中の大きなお腹で家事が大変
疲れがたまりやすい
食べ物の好き嫌いが多い子供
発育期
塾通いで身体が疲れる