医王堂通信
としろぐ

漢方薬の副作用?

2015.7.22

「西洋医学のお薬の副作用に対して、漢方薬でその副作用を軽減する。」
ということに疑問がある。最近学会などでも発表され注目されている。
もちろんある程度効くから、困る症状を改善するために漢方薬を服用する、ということも理解できる。
が、しかし不自然にカラダをコントロールする化学薬の副作用を、自然の恵みである漢方薬で、効果があると喜んで使用することに疑問がある。
本来、漢方薬とは、からだがどういう原因に対して、どう反応をしているか理解し、その現象に対して処方していくことが普通である。
たとえば痛みや冷え、熱、のぼせ、頭が重いなど様々な自覚、他覚症状が処方を選ぶヒントになるため、現代医学での病名はヒントにすぎない。
そのため現代医学での病名に対して、東洋医学的な診断をせずに漢方薬を処方してしまうと、「違う」ということがでてくる。その結果、おかしくなると、相互作用?お薬のせいか?漢方薬には副作用があると言われかねない。
不自然なお薬がいけないということではなく、良くも悪くも症状にマスクできるので、そこを含めて漢方薬をうまく処方することが重要だと思う。
私が言いたいのは、西洋医学と東洋医学は、考え方がまったく違うものだから同じ薬として安易に考えないで、自分で学んでから使うか、自信が無い時は、勉強している先輩に聞いてから使いましょう。ということです。