医王堂通信
としろぐ

総合・マルチビタミンって効くの?

2004.11.11

はじめに「栄養」「食べ物」のことを考えてみましょう。

生き物(食べ物)はいろいろな顔を持っています。
食べ物には自然の形だと
「栄養素」「非栄養素」「生体機能調節因子」「有害成分」「栄養障害成分」
こう書くとわかりにくいですが、たとえばよく飲んでいるお茶の中の
カテキン(タンニン)は、細胞を錆びさせる活性酸素を除去してくれる抗酸化作用がありますが、
同時に食べ物の鉄分の吸収を邪魔します。
ビタミンCにも抗酸化作用はもちろんありますし、水溶性だから身体から全部出て行くから、
いくらとってもとり過ぎる事はないなどと言われていますが、
軟便、むねやけ、下痢、頻尿、発疹などの報告もあり、
ビタミンCは朝取るとコレステロール→ステロイドホルモンになり、
夜取るとコレステロールを身体に溜め込むように働くため高コレステロールの方などは夜は服用しないほうが良いという報告もあります。
当然生き物には意味があって、寒い地方の生き物は暑い地方では生きていけませんし、
秋に取れる農作物も自然には春には取れません。
人間にもそれは当てはまります。
たとえば交感神経と副交感神経です。
交感神経は簡単に言うと「アクセル」副交感神経は「ブレーキ」です。
交感神経が亢進すると興奮状態で、副交感神経が亢進するとゆったり安静状態です。
この二つの神経が体を支配していて、昼間は交感神経が優位に立ち仕事ができ、
夜になってくると副交感神経が優位に立ち眠くなってきます。
これらがうまくバランスが取れていてはじめて健康ということになります。
何でも「やり過ぎ・やらな過ぎ」「とり過ぎ・とらな過ぎ」等、
やはり「偏る」ことは何かとひずみを起こします。
これは病気についてだけではなく、体重の「偏り」から精神(気持ち)の「偏り」まで関係するお話です。
少し話がそれましたが、何が言いたいかと申しますと、
自然のものは良いところもあれば悪いところもあるし、メリットもあればデメリットもある。
そうでないものは自然界には存在できない。
逆に「偏って」いるために男性は女性を好み、人間は植物や動物を食べているのでしょう。
たぶん「偏り」を自分で治そうとしているのでしょうね。

「マルチ」「総合」どういうこと??

そこで!「マルチビタミン」「総合ビタミン」どう思われますか?
確かにビタミン剤は「安く」「手軽に」ですがあまりにも不自然です。
最近は自然も破壊され本当の自然のものは、ほぼ無いに等しいと思われますが、
やはり人間も動物なので、選べるのならできるだけ自然の形のものを取り入れた方が良いと思うのです。
人間が発見したビタミンやミネラルなどは見つかったものだけで、
他には何が入っているかわかっていません。
わかっているものだけ適当に組み合わせて役に立つものができるでしょうか?
合成の不自然なものをとってもおしっこが黄色くなるだけで、役に立たなければ何もなりません。
気休めとしてわかっていて飲むのならいいと思いますが、体にとってはあくまでも異物です。
たぶん製造メーカーはデーターも持っているとは思いますが、それも歴史があるわけではなく、
「厚生省が認可をしているから」ということが多いからだと思います。
ご存知の通り、今までに認可されたもので相当の種類のものが
「やはり効かなかったから販売中止」「発癌性があったから使用禁止」等
取りやめになったものがいろいろあります。
ぜんぜん効かないとは言いませんが、もっといいものや、やり方は 他にもいっぱいあります。
人間はあくまで動物ですから、自然の中で生きることの重要性、自然の大切さを思い出せば
今日の無駄なことや、いがみ合いなどが少しでも減り、
ストレスも減り、病人も減るのではないでしょうか?