医王堂通信
としろぐ

頭痛・偏頭痛

2006.9.21

頭痛や偏頭痛はいろいろな原因があるので、これが原因です。とは簡単に解決できません。
まずは風邪の時の頭痛。これは風邪の初期に現れることがあります。熱がある場合は、熱のせいで頭痛がおこっている事がおおいので、熱が下がれば頭痛はだいたいなくなります。だから西洋薬でも解熱剤と鎮痛剤はおなじお薬が多いのですね。
次に肩こりから来る頭痛です。これは頭痛を治すというよりは、肩こりがひどくならないように、しなければなりません。では肩こりはどうしてか?といいますとそれは肩こり解消のコツのページをご覧下さい。
更年期や婦人科系の症状から来る人は、足が冷えてのぼせるタイプです。要するに肩から上が鬱血している状態です。この人たちは血を浄化し、血流を良くし、からだの上部に渋滞している血液を下げなければなりません。それには桂枝(シナモン)が含まれる処方をよく使います。あとは、足を温めるか、上部の熱を冷ますか、あるいは体表から発散させて鬱血をとる方法があり、人によって処方も違ってきます。
次は「冷え」から来る頭痛です。このタイプの頭痛は、手も足も冷える人が多く、偏頭痛の人もとても多いです。手足が冷えている人はだいたい胃腸も冷えています。このような人は手足も温めなければなりませんが、それよりも先に胃腸を温めなければなりません。それには生姜や大棗(ナツメ)がたくさん入っている処方を主に使います。もちろん冷たい飲み物、食べ物は厳禁です。
頭痛は血流が関係しているので、気圧や気温の影響も受けます。低気圧になると気圧が下がり血管が広がります。そうすると血流が遅くなります。冷える人は湿気も多いとつらいでしょう。梅雨の時期は気圧の激しい変動と湿気でつらくなります。逆に秋のように乾燥していて、高気圧が多いと安定して楽なはずです。他にも群発性頭痛など特殊な難しい病気もあります。
漢方薬では頭痛は簡単なものと難しいものに分かれます。婦人科系から来る病気でしたら、時間がかかるでしょう。女性の場合は生理との関係も考えなければなりません。ご相談下さい。