医王堂通信
としろぐ

花粉症は即効にこだわる

2023.3.6

やはり今年は花粉症が大爆発ですね。ネット上でもアレグラやアレジオンが効かない何とかして!とつぶやきが見られます。

当店の仕事は漢方薬をお作りするだけではありません。体調などお困りの方が心地よく安心して過ごせるようにサポートするお仕事です。そのためには様々なものを使います。

お薬にしても自然薬である漢方薬や現代の西洋医学のお薬まで必要であれば使います。大事なことは正しくお薬を使う事です。西洋医学の新薬の服用に抵抗がある方が多いので、ほとんどの方は漢方をはじめとする自然薬で対応いたします。

漢方では花粉症は、症状にもよりますが風邪のような対応をします。粘膜に対する外からの刺激である、花粉もウイルスもホコリもPM2.5も同じような症状であれば同じような漢方処方で対応します。そして、抗アレルギー薬のように眠くなるという事もありません。ただし人によって花粉症状の程度には違いがあるため、うまく選ばないと効き目がイマイチになります。そのため、代表的な花粉症の漢方薬は小青竜湯ですが、あっていない人にはたいして効きません。漢方薬が効かないのではなく、症状に対して合わせられていないことがよくありますので、漢方薬は東洋医学の専門家にご相談ください。

あまりにもアレルギー症状がひどい方は漢方薬と西洋薬を併用することもあります。抗アレルギー薬は第1世代、第2世代というように副作用が減るように進化していますが、第1世代のお薬は眠くなるが効果の切れ味が良いという事で、昔のお薬も使います。眠気などに関しては、服用量や服用時間の工夫で困らないように考えればよいでしょう。必要最低限のお薬を適量使うという事が重要と考えています。

自家製のアレルギー剤やお馴染みのアスゲン鼻炎薬などご用意しております。アスゲン鼻炎錠は処方箋薬(成分1種類)と違い成分に工夫が見られます。マレイン酸クロルフェニラミンはどうしても眠くなり、小便が少なくなる傾向にあるため、困らないようにカフェインが配合されています。花粉症がどうにもならない方はご相談ください。養生方も含め楽になるお手伝いを致します。