医王堂通信
としろぐ

痔の根本治療

2004.11.11

痔の原因

  1. 冷え
  2. 疲れ
  3. 便秘
  4. 貧血
  5. 体力、抵抗力低下
  6. 胃腸障害
  7. 五臓の疲れ
  8. 妊娠

どうしたらよいか?

「痔は何回手術しても再発する?」
「坐薬、軟膏で痛みや出血は止まったので、治ったと思っていたが、
又、すぐに痛み出し、前よりひどくなった」
この様なことをよく耳にします。なぜでしょうか?
これは当たり前のことです。
痔は単に肛門周囲の病気ではなく全身の病気です。
従って、坐薬、軟膏を使って一時的に痛み、出血をおさえても症状はどんどん悪化し、真性脱肛、痔ろう等取り返しのつかない様になるのです。
漢方医学では痔は5臓6腑でいうと「気管支とお腹の弱さ」や「お腹の冷え」と「肝臓の疲れ」からくる病気と考えています。
簡単に説明すると、お腹が冷えて血行が悪く腸が下に落ちてしまっていたり、腸が困っている状態です。
腸の血液はその後、門脈を通って肝臓へ向かいます。
無理をしたり、疲れすぎていたりすると肝臓が疲れ血液が渋滞します。
肝臓で血液が渋滞すると、その前の腸の血行も悪くなります。
風船にたとえるとわかりやすいと思いますが、一度膨らました風船は膨らみやすいのと一緒で、
痔の血管も一度膨らんだところはいつでも膨らみやすい状態です。
そこでまた無理をしたり、冷えたりすると痔になってしまいます。
手術で切ってもそのときは良いですがお腹や肝臓は元のままですし、
体質を改善するわけではないので、養生していないとまた痔になるわけです。
「痔」という漢字は「やまいだれに寺」という字のごとく、
気をつけないと死ぬまで付き合っていかないとだめな病気ということです。
しかしいくら体質でお腹が弱くても気をつけてれば症状は出にくいどころか、
ほとんど忘れられるようになることも可能です。
当然時間がかかりますが、自然薬でお腹を温め肝臓を守っていけばよくなります。
医王堂薬局 特製 痔の軟膏もありますのでご相談ください。

じつは。。。

実は自分の父も学生のころ「じぬし」(痔主?)でした。
当時はまだ薬剤師ではなかったため、手術をしましたが当然のごとく1年でまた痔になりました。
そこで卒業後、痔は漢方薬で治るならとそれ以来漢方薬を勉強し始めて自分で治したのです。
それから医王堂薬局が漢方薬主体でやることになりました。
当然三男の自分も無理をすると痔になりますし、お腹を二度も手術しているので体質は似てしまうものですね。