医王堂通信
としろぐ

腸閉塞 再び その1

2008.6.17

39歳の春
お店では月に2回、父が仲間の若い薬剤師さんを対象に漢方勉強会を開いています。その日も勉強会だったので、お店で母の手作りハンバーグを食べていた時に急に胃の辺りが痛くなりました。
「ん??」軽い痛みです。それから食事を済ませ、椅子に座っていましたが、だんだん寒気がしてきて熱を測ったら37度。「風邪だろうか?」このようなことは、漢方を勉強し始めて約15年以上たちますが、症状に対してほとんど処方で対処してきたので、今回もお腹の風邪だろうと思っていました。
早速、漢方処方を煎じて飲み、勉強はつらそうなので自分だけ先に帰宅しました。そのうち吐き気が始まりました。胃の辺りの痛みはだんだん強くなってきて、痛みも特徴的な波のように襲ってくる痛みでした。
自分の症状を客観的にとらえる事は非常に難しく、腕が悪いのか漢方薬の反応があまり良くないため処方選びも迷いました。しばらくすると気持ち悪くなり、もどしました。吐き気に使う処方や、漢方薬の痛み止めといわれ、即効性のある処方も煎じて飲みましたが、またすぐにもどしてしまいました。それから朝まで約1時間間隔でもどしました。痛みはあい変らず。
「これは何か変だぞ?」なんか普段の症状と違うと思いました。もしや腸閉塞ではと気がつき、その処方を飲みましたが、これまたもどしてします。便秘していたわけではないのですが、排便すれば楽になりそう。しかしお腹が痛くて力を入れられない。
朝までいろいろ悩んだあげく、小学校の腸閉塞で小腸が腐り1m切ったことを思い出し、不安になりとうとうあきらめて救急車を呼びました。担ぎ込まれたのが前回の腸閉塞の時と同じ近くの大学病院のER。ついた頃にはもどしてはいませんでしたが、痛みは相変わらず。点滴、レントゲン、CTなど検査し、「たぶん腸閉塞でしょう」ということで即入院が決まりました。
腸閉塞 再び その2