医王堂通信
としろぐ

宿便と水太り

2005.3.30

宿便とは定義されない俗語です。
便秘をしたり、毎日残便がありますと、下行結腸やS字結腸、直腸内にうんちの層ができて腸壁に近いほど、水分のない硬いものとなります。
すると、うんちは全長1.5mの大腸を17時間~60時間以上かかって出ます。便が3日溜まるとうんちは、ますます水分をなくして、うんちについている有害物や余分な脂肪分などが血管(門脈)から肝臓などへ再吸収され、病気の元になります。
それと便秘のためうんちの水分は多量に血管から腎臓に送られて、腎臓の水を集める機能の負担が過剰になり、余分な水分は血管から体内細胞へ流れ出ていきます。
「水太り」は、そのような腎機能の弱りから、体内に水分が送られるおこる「むくみ」が主体で「肥満」とはいえません。
血液中の体液が汚れて「お血」がおこるのも、便秘がその原因の1つです。また、現代病といわれる生活習慣病の多くは、便秘や毎日の残便が溜まるためにおこる腸内環境の不良化がその共通の原因となっています。
「水太り対策」のポイント
○まずは水分を過剰に飲まないこと。
○食物繊維の多い和食を食べ、水分をうんちの中の食物繊維に含ませてしっかり出す事。
○水太りのほとんどの人は「冷え性」です。これは漢方薬などの自然なもので温めましょう。