太りたい人へ
結構このお話は難しい問題です
なんといっても太れないのは胃腸の機能(特に腸の弱さ)があるからです。
他のページにも書きましたが 食事のとり方はやはり主食のお米をよく噛んで 唾液と十分に混ぜ合わせて少しでも消化し、 内臓の働きを助けてあげてください。
よく噛めるようになると 今よりも食事量が減りますが十分に吸収されるため太ります。
しかし根本的な弱さは生まれ持ったものなので強くは出来ません。
東洋医学での胃腸の弱い人は 呼吸器、鼻、皮膚も弱く、蓄膿、痔、アレルギー鼻炎、アトピー、喘息になりやすいうえに、
神経がデリケートで責任感が強い(いい意味で)ので 余計にストレスや心配事ですぐに食欲も落ちてしまいます。
痩せるのは痩せますがなかなか元に戻りません。胃腸が弱く痩せている人はなんとなく「気力が少ない」「元気が無い」人が多いと思いますが、これはどういうことかと申しますと、人はなるべく新鮮で自然のものを食べる動物ですが、食べ物というのは栄養やミネラル、ビタミンだけではなく、その生きているという「気」(生命)をもらっているからです。胃腸が弱いと栄養面だけではなく「気力」(生命力)もうまく取り込めないのです。
胃腸の弱い人はこのように消化も吸収も下手なので、病気になった場合は特にお薬をうまく吸収できませんし、お薬を正しく選ばないとお薬が負担になり食欲を落として病気の治りを遅くしてしまいます。
いつも「胃」その部分だけを見ていてもなかなか良くならないのは当然です。
「腸」は「胃」の先なので「腸」がよくなければ「胃」はよくなりません。「胃」が悪いという方はよく胃薬をお飲みですが、意外とおなかに何かしら症状のある方が多いです。この原因は「腸」が原因なので「腸」を温めて腸内環境をよくし、 少しでも穏やかに過ごしたいものです。
特に冷たい食べ物や飲み物は好きな人が多いでしょうが厳禁です。
太るには、補中益気湯やその他の処方などが良い、と色々なサイトに書かれておりますが、
漢方薬は奥が深く痩せている理由をよく考えて、最適な処方を使わないと無駄になってしまいます。
この辺は東洋医学を勉強している、漢方薬の専門家にお任せください。
ネット販売や通信販売にはお気をつけください。
胃腸を丈夫にする・太るコツ
- お米を主食にする。
- 食べ過ぎない(腹8分目)
- 1口30回以上噛む。
- 水分(飲み物)を必要以上飲まない。食後のお茶以外は喉が渇いたら飲む。
- 冷たい食べ物・飲み物をひかえる。
- 「生姜」をなるべく料理などに取り入れる。
- 自然の中を汗をかくくらいよく歩いて、汗とストレスを発散する。
- カラダを良く動かし(ほどほどにですよ)鍛えてお腹が空くようにする。
- 粘膜、皮膚を鍛えるため「乾布摩擦」をする。
- 漢方処方は胃腸を温めたり、滞った気を散らす処方を使います。
- アミノ酸製剤(胃腸に負担をかけず吸収しやすい食事の補助)と併用するとさらにいいですね。
- 薬は錠剤よりは粉、粉よりは液体のものを選ぶ。
筆者の経験
ところで今このページを書いている筆者(薬剤師 飯田敏雄)は、小学校2年で盲腸の手術、小学校4年で腸閉塞で腸を1メートル切除、
その後下痢、腹痛、お腹のモジモジ感、痔、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、A型肝炎、高尿酸値、1年半続いた微熱(慢性疲労性症候群)など病気のデパートでした。
腸閉塞の手術の後5年ぐらいはよくトイレで泣いていました。
ここだけの話ですが、大きい方もよくおもらしもしちゃいました。
今もトイレのないところでは心配ですが、だいぶコントロールできるようになりました。
おかげさまで体調もそこそこ良く、サーフィン、ボディーボード、スノーボード、ハイキングなど、
いろいろ遊びながら健康に暮らしています。
長い道のりでしたが、漢方薬(煎じ薬)やカラダの素になるアミノ酸など、色々手当てをしてやっとここまで来れました。
よく痩せたい人、ダイエットしたい人に羨ましいとか言われますが、元々の弱さである胃腸の機能の問題は、自分の意志に関係なく吸収したくても吸収できないので辛いところです。。
しかし太りたい人も痩せたい人もつらさは一緒だと思います。
小さい頃からお腹ではとても困っていたので、少しでもお困りの方のお手伝いが出来ればと思っております。ご相談お待ちしております。。
ちなみに今の身長は172cmで、体重は48kgです。これでも体調の悪い時よりも2kg増えました。
そこらの女性には負けませんよ。(涙)
あ~本当は負けてみたい。。。。(これ本心です)
腸を1メートルも切っていれば仕方がないですかね。