魔女の黒焼きの続き「王不留行散」
王不留行散は金物によっての怪我を治すお薬なので、金物を使って切ってはいけないのではないか、という言い伝えがあるので、セラミックの包丁で刻みました。まずは先生方が生薬を旧暦の、八月八日、七月七日、三月三日に採ってきたものを寄せ集めました。これが貴重なのです。
まずは桑東南根白皮です。見事に綺麗な白です。桑の実は甘酸っぱくて美味しいですね。小さい頃つまんでました。
これは王不留行です。撫子の類のようで、どうかん草を用いるようです。
これは一緒に勉強している先生が薬草裁断機で桑の根を切っているところです。ご苦労様です。
これは黒焼きを作る時に薬草を入れる素焼きの壺です。
壺に火が入ると、中の薬草が灰になってしまうので、このように厳重に粘土で密閉します。
これをドラム缶にいれ、もみがらを上から隙間が無いように入れます。上に炭を乗せ火をつけます。
火をつけてから炭になるまで約19時間。完全に熱が取れていないとあけたとたんに。。ぽわ~んと火がついて、あっっっというまに炭になってしまいます。
綺麗な色ですよね。これがそくず細葉(くさにわとこ)の黒焼き。
美しい。。。自然の色ですよ。写真だと少しわかりにくいですが、藍色の艶のある感じです。これは桑根東南根白皮です。
これは一番感動しました。美しいです。うっと~り。散にしてしまうのがもったいないです。これは王不留行です。
これは「やげん」といって生薬を刻むものです。怪しい??漢方薬局のお店によくかざってありますよね。刃の先には約1トンも力がかかり、今時の粉砕機よりもいいようです。昔の人はすごい!
これで出来上がり!みなさまおつかれさまでした。貴重な王不留行散の出来上がりです。大変申し訳ありませんが、これは売り物ではありません。あと、写真ももう少しうまくなるよう頑張ります。