お屠蘇・屠蘇散は不老長寿のお酒
最近はお屠蘇、屠蘇散という言葉も知らない方が多いのではないでしょうか?
どういう意味?
わが国の年中行事は、そのほとんどが古代中国に起源を発していますが、その中の一つに1月1日を元旦として祝うのがあります。
これは3000年前の中国の歴史書「春秋」の最初に出てくる言葉によったもので、「元」というのは天地の間に充満している「元気」のことであり、1年の始まるこの日に正しい事を考え行えば、やがて天地の生成の元徳に賛することが出来るという遠大な理想をあらわしています。
文部百官は、この日の午前4時に起床し五色(五行の色)の土を屋上に飾って不祥をはらってから、お参りに行ったそうです。参賀から帰宅した後は五臓の邪気を払い、屠蘇酒をくんで百病を除き、その年の無病息災をお祈りしたという。

どんなもの?
屠蘇酒は、本草綱目の酒の部69種のうちの一つで薬用酒です。三国時代の名医・華陀の考案したものと考えられ、悪性の流行病の予防を目的としたようです。
「小品方」によると七味、八味、九味の三種類があり分量もそれぞれ異なっていますが、わが国では「医心方」に八味のものとして記されています。
この八味を緋の袋に入れ、12月の最後の日の正午に典薬寮の東南方にある井戸にひたしておきます。これを正月の朝4時にとりだし、温めてお銚子に入れ屠蘇をひたします。これを閣下に差し上げたそうです。
当時の屠蘇の処方は、白朮、桔梗、山椒、肉桂、大黄、烏頭、防風、技契の八味ですが近年では大黄、烏頭を除き香気の強い丁子等を加えるなど工夫されています。
一年の計は元旦にありと言いますが、その年の初めに家族の無病息災を祈願して飲む“屠蘇”には、山椒・桂皮・陳皮・乾姜・丁子など、昔から薬味や香辛料として用いられてきた身体に良い生薬が配合されています。
作り方
清酒1~2合にお好みでみりんを加え、ティーパックに入っている屠蘇散を入れ、4~5時間浸して完成です。三が日は衣装を正して東方を拝み、年少者から飲む風習があります。
近年、このような古き良き習慣が徐々に失われつつありますが、今一度日本の伝統文化を少しでも見直せればと思い、最も風味が豊かな最上級品の薬味を使い、手作りで特製・屠蘇散を作りました。
「願い」一年の邪気を屠(ほふり)、魂を蘇らせる。病を避け長寿延命や無病息災を願います。
