医王堂通信
としろぐ

面倒な事はエコ・健康につながる

2008.10.4

たとえば便利な物の代表的な「車」。自分は車もバイクも大好きですが、これを最近流行している自転車や徒歩、電車などに変えると、ガソリン代も減らせますし、CO2も多少は減るかもしれません。しかも人力(筋肉使用)なので代謝も上がるし、ストレス発散にもなる。お腹がすいて多少食費は増えるかもしれませんが、健康的になり無駄が減るはず。
「電子レンジ」も便利ですよね。しかしこれは電磁波。あきらかに不自然です。携帯が脳細胞に悪影響を与えるなど言われている世の中ですし、あのむらのある温まり方など自分はちょっと気になります。人間が昔から工夫して使ってきた「火」はとても大事な意味があります。火は余分な水分を減らしたり、陰性・冷たい食べ物、飲み物を陽性・温かい食べ物、飲み物へ変化させます。食べ物の旨味成分を引き出してくれますし、しかも殺菌消毒もしてくれるので保存もきくようになります。
「インスタント食品」も確かに便利ですが。。。ここまで便利にしてしまうと、さすがに気が引けます。インスタントにするためには家庭では行わないような処理をしたり、長く保存できるように添加物を加えたり、見栄えを良くするための着色料など、本来必要のないものまで使わなければならなくなります。手間をかけて「お出汁」をとってお味噌汁を作ったり、御飯を炊いたり、ぬか漬けを作ったりすることはとても大事なことです。手間をかけた料理はとっても温かくて美味しいですね。
もちろん漢方薬も大量生産のものと、ご自分で煎じていただくのは手ごたえが違うと思います。同じはずがありません。煎じていると薬味もどんなものかわかるし、煎じる時の香り(蒸気)も効果を出すために重要と考えています。確かに面倒ですが。。効果には変えられませんものね。自分も煎じています。
手を抜く程度をほどほどにしないといけません。病気になったらつまらないですもの。
東洋医学の基本は「医食同源」。食べ物は身体を作る材料です。しかも新鮮な食べ物には力強い「気=生命力」があります。食べ物のビタミン・ミネラル・栄養成分も大事ですが、人間は食べ物からも「気」を頂いているから元気なのです。いつも言っているように、なるべく自然なものを摂取しましょう。胃腸の弱い人は元気も少ないでしょう。それは上手く「気」を吸収するのが苦手だからです。
さまざまな病気のお客様とお話をしているとつくづく感じますが、食事に気をつけている人は漢方薬の効き目がよい感じがします。相談して食事の大事さをお伝えし、漢方薬と食事の養生、適度な運動を実行していただくと、本当に元気になる方が多くいらっしゃいます。