医王堂通信
としろぐ

軟膏もさまざま

2007.1.9

アトピーの皮膚症状にもたくさん種類があるように、軟膏にも種類がたくさんあります。軟膏の種類とは、成分的な違いもありますが、基材にも違いがあります。それに伴い使う時期、使う場所、使う期間も変わってきます。
軟膏をよく理解して使いましょう。細かい事は難しいので簡単に書きます。
大まかに分けて、軟膏には「乾かすタイプ」「潤すタイプ」に大まかに区別できます。
「乾かすタイプ」は傷があってジクジクしているところや、汗で痒くなるところに使います。乾かす代表の軟膏成分は亜鉛華です。病院では亜鉛華軟膏だけで出す場合や、ステロイドを混ぜる場合、ステロイドの上からかぶせる場合などいろいろ使っています。薬局には亜鉛華軟膏を基本とした軟膏が数多くあるので、掻いた傷を最優先で治す場合などは殺菌成分が入っている物を使ったり、かゆみを止める成分が混ざっているものを使ったり、状況で使い分ける事が大事です。
「潤すタイプ」は白色ワセリンや漢方軟膏の紫雲膏、タイツコウ、中黄膏などです。白色ワセリンはプロペトのことですが、べたついて使用感があまりよくないという方が多いようです。そのてん漢方軟膏の紫雲膏は、世界的な名医の華岡青洲先生の考えられた処方で、当帰や紫根などの血流を良くする薬草が入っているため、皮膚の再生を速くしと潤いを与えてくれるのでオススメです。タイツコウは血流を良くする薬味に、少し炎症を抑える薬味が入っています。中黄膏は炎症を抑える薬味のみです。
注意点としては、紫雲膏は皮膚の再生を速めますが、赤くてかゆみが強い時には塗るとかゆみが強くなる場合もあります。カサカサで赤みが激しくない場合は安心して使えるでしょう。コツとしては、ひどいところは布に紫雲膏を500円玉の厚さくらいに厚く塗ってベタッと貼るのがコツです。
siunkou.jpg
軟膏は油性基材が多いので、日焼けします。日中はあまりギラギラしない程度に塗りましょう。前にも書きましたが、日焼けは要注意ですよ。紫雲膏は日焼けや火傷には即効です。ケロイドや皮膚の黒ずんだガサガサのところにはいいと思います。

当店では昔から紫雲膏を材料にこだわって作っているので、皆さんに大変喜んで頂いておりますが、メーカーによってずいぶん使用感や効果が違うようです。いろいろお試し下さい。