医王堂通信
としろぐ

軟膏の正しい塗り方

2007.1.9

軟膏にも正しい塗り方があります。塗る時には必ず「皮膚」と「軟膏を塗る指」を清潔にしてください。前回の薬を残さないようにする事と、皮膚が荒れているといるところに、指の雑菌や汚れ、汗をつけたくないからです。
アトピーなどで掻いたところは皮膚が剥げ落ちています。そこに指の汗や、汚れや雑菌がついたらそれだけで痒くなってしまいます。
必要ならば刺激の少ない石けんをよく泡立てて、ゴシゴシ洗うのではなく、手の柔らかなところで、ゆっくりと泡で軽く洗うイメージで洗いましょう。そして石けんを十分に洗い流し、きれいなタオルあるいはガーゼで水気を取ります。
もし外出先で軟膏などを塗る場合は、指を洗ってから塗りましょう。入浴後に塗る場合には、汗やほてりがとれてから、塗ってください。皮膚がひどくカサカサで、保湿も難しい場合は、入浴後、皮膚が完全に乾ききる前に保湿ローションをスーッと塗り、その後保湿クリームを塗りましょう。
「強くこすらず、十分にのばして塗る」
手をきれいに洗ってから、薬指(又は人差し指)の腹にで塗ります。患部が広範囲の場合は、数ヶ所に分けてのせ、薬を指の腹で強くこすらないようにまんべんなくのばします。患部全体にべとつかない程度に十分にのばして下さい。厚く塗ってもべとついたり、周りについてしまうばかりで効果は変わりません。