医王堂通信
としろぐ
「高麗人参・朝鮮人参・薬用人参」蘇る若さ・気力の源 その3
2024.1.29
漢方の世界では、生薬を加工してその性質を高めたり、毒性を減らしたりすることを「修治」と言います。例えば牡蠣の殻である「牡蛎」は収穫した後、雨ざらしにして古くして、焼いてから使うという指示ですし、世界的に有名な毒草のトリカブトは、灰にまぶして蒸かすと「炮附子」と言われ温める生薬に変化します。同じく朝鮮人参も加工法が様々あります。韓国でよく見るのが生のまま干して曲げる「曲参」、蒸して赤くなった「紅参」、湯通ししてオレンジ色になった「お種人参」など目的によって変わります。食品で使われる高麗人参は「高級な人参」というよりも、鋭い効果があっては困るので、この蒸した紅参が多いと思われます。
朝鮮人参について前置きが長くなりましたが、当店では製品になっていない、なるべく本来の形が見えるものを大事にするというコンセプトがありますので、朝鮮人参をご用意しております。
蒸した朝鮮人参とそれを粉にした朝鮮人参末です。
朝鮮人参末はサプリメントのようにスプーンでそのままでも結構ですし、お茶やお料理に混ぜても結構です。スライスしてある朝鮮人参はそのままお料理に入れて頂いても結構です。もしくは朝鮮人参酒をご自分で作ってもよいでしょう。漬かった朝鮮人参酒をお湯で割ったり、炭酸で割ったり、お料理にもドレッシングにもよろしいでしょう。ほんのりとさわやかな苦みがあるのでちょっぴり甘くすると美味しくいただけます。漢方処方でも使われる、仲が良い薬草は大棗(なつめ)、生姜、クコの実、ロンガン、よもぎ、です。
わたしは烏龍茶や自分でブレンドしたお茶に、ブランデーの代わりのように混ぜたりします。
朝鮮人参酒のレシピです。「漢方実用大辞典」学習研究社より引用
高麗人参 | 30g | 60g | 150g | 270g |
焼酎 | 200㏄ | 400㏄ | 1000㏄ | 1800㏄ |
ざらめ糖 | 20g | 40g | 100g | 180g |
はちみつ | 10g | 20g | 50g | 90g |
焼酎はアルコール度25%~35%
2週間以上漬けた後、ざらめ糖やはちみつで甘みをつけて下さい。甘みはお好みで。
ご家族やご自分の健康維持にお勧めいたします。