医王堂通信
としろぐ

朴庵塾セミナーの講師

2026.3.4

父も私も、兄も所属している日本漢方の伝承の会「方術信和会」

湯本求真先生を師匠とし、日本漢方の伝統を薬剤師として継承された荒木(性次)卜菴先生の孫弟子にあたります。私が入塾して約30年たちました。当時は新しい弟子のクラスが作られないと募集しなかったり、紹介がないと入れなかったり、やる気がないと入れていただけないという歴史のある集まりでした。

日本の漢方史上名だたる漢方の先生がお弟子さんです。方術信和会はその門下を広くするため、朴庵塾セミナーというどなたでも参加できる勉強会を開催し始めたのが約20年前です。

傷寒論や金匱要略など古典のすばらしさ、また朴庵流漢方を伝えるために開催している「朴庵塾セミナー」の初級コースの講師を拝命いたしました。

私は学生の頃から古典が苦手でしたので、「傷寒論・金匱要略」を読もうとするとすぐに眠くなってしまいます。この方術信和会の勉強方法は白文(フリガナ無しの古文)を読むことから始まります。レ点やフリガナは無し。卜菴先生が筆で書かれた傷寒論の掛け軸に沿って、弟子が1人ずつ順番に読んでいきます。数年かかりますが、傷寒論・金匱要略をすべて読み終えると、各組の先生より「参學の證」が頂けます。このように時間をかけ終わりのない勉強を続けていきます。途中でやめてしまう人が多い中、漢方を学ぶ道「方術道」という険しい学びを続けていくと、漢方の腕前だけでなく心も磨かれ人間的に成長します。

朴庵塾セミナーは気軽に参加できますが、この日本漢方は中医学のように学びやすい勉強ではないので、根気が必要です。漢方の勉強とはからだや薬草、治療方を通して自然の摂理を理解することなので、どうしても時間がかかります。しかし、日本で伝承されてきた日本漢方は、シンプルが故に、効果の切れ味、使いやすさ、です。

私は初代である父、飯田一夫の後を継ぎ、勉強しはじめ30年になりますが、まだまだ分からないことがいっぱいです。ただ、植物の観察は父に連れられ子供のころから、そして毎日生薬に触れ、漢方相談を続けてきた経験がありますので、その経験をお伝えできたらと思っております。

もしご興味のある方がいらっしゃれば、ぜひ一緒に朴庵流日本漢方を学びましょう。面白いですよ。

としお

朴庵塾セミナーはこちら