医王堂通信
としろぐ

健康になるコツ「鍛錬」

2007.9.10

漢方の先輩の方々が、みなさん口をそろえておっしゃる事は、「健康を維持したり、病気を治すには努力が必要ですよ。」と。
その努力とは、「節食・養生」「鍛錬」です。
「お薬を飲めば治る。」「お医者にかかれば治る。」東洋医学では病気になったのは、自分の行いと考えます。病気を治すのはただでさえ大変なのに、お薬や人任せだけではなおさら治るのに時間がかかるでしょう。
医療者の役割とは、病人が治したいという気持ちに応えて、専門家としていかにお手伝いできるかという事と考えています。
「節食・養生」に関しては食養生のページにも書いてありますので、そちらをご覧になってください。もう一つの大事なことが「鍛錬」です。
「鍛錬」は激しく鍛えるという事でなく、程よく身体を動かす、いい汗をかいて体の中の風通しを良くする、ということです。
病人や病みあがりの方は、無理してはいけませんが、少しでも動きたいとか、外に出たいと思うようになってきたら、体調が良くなってきている証拠です。少しずつ身体を動かし始めてください。そしてそれを続けることです。(継続は力なり)続けると気持ちのよい汗を、だんだん早くかくようになってくるはずです。これは続けた人にしかわかりません。病気になりにくい身体を作りましょう。
歩くだけでも、縄跳びでも、自転車でも、サーフィンでも、普通のスポーツでもなんでも良いと思います。なるべく自然のなかでの運動が良いですが、最も重要なのはいかに気持ちのよい汗をかくか。気持ちのよい、楽しい時間をつくれるか。を目標にされると良いでしょう。
運動する → いい汗をかく。汚れが出る。筋肉がつく。代謝が上がる。血流もよくなる。冷えなくなる。むくみも取れる。食欲のない人なら気持ちよくお腹がすく。消化も進む。小便、大便などの排泄もスッキリ出る。ストレス発散が出来る。
これらが出来ると、目標や楽しみができ、それによって生活が「充実」し、生き生きとしてきます。嫌な事を忘れられる時間も増え、しかも仕事も集中できるようになります。ちょうど自然環境について話題になっていますので、なるべく文明の力は使わずに健康のためと節約のために身体を動かしましょう。