医王堂通信
としろぐ

枸杞酒を作ってみました。

2017.4.6

昔から枸杞酒の事は本にも出ているし、みなさん存在はご存知のようですね。
薬用酒はいろいろと昔からありますが、氷砂糖を入れた美味しくない漢方的な強いお酒、といったイメージなので、お酒が好きな私も作る気にもなりませんでした。今まで作った事は何度かありますが、すぐに飽きて無駄にしてしまいました。
まずはお酒といえば、昔からお世話になっている青葉台の森野屋酒店さんに相談しました。もしクコの実を漬けるお酒に迷ったら相談してみたらよろしいでしょう。
クコの実はほんのり甘く、少しだけ酸味があります。しかし、香りは強くありません。基本的にはお好みのお酒に入れて楽しんで頂けたらよいと思います。クコの実も食べるのであれば、長く漬ける必要もないでしょう。あとは「美味しさ」「楽しさ」が重要です。可愛い瓶に入れて、「生活の中の潤い」としてお楽しみ頂きたいと思っています。
そこでいろいろと実験しました。作ってみて一番のお勧めは白ワインです。とりあえず高級なのもではなくお安い白ワインに20分~30分漬け、ちょっとふやけた状態で飲んでみると、なかなか美味しい。1日たって次の夜は、色も変わり甘みが出はじめクコの味わいがだんだん出てきます。これも美味しい。5日たって成分はほぼ出ていると思いますが、クコの味がしっかり出て白ワインの酸味と、少しの甘みで美味しいです。

私のお勧めの飲み方は、あまり長く漬けず、新鮮で若いヌーボ(nouveau)の楽しみ方の方がさっぱりして、漢方!的な味でなくていいかもしれません。そのほうが「Gojiberry」という名のとおりベリー系の味がします。
実験は続きます。
日本酒にも入れてみました。当たり前ですが、日本酒に入れると東洋系のお酒の味です。甘口の日本酒に入れると甘さが引き立ちますし、辛口ですとほんのり甘い。クコの味は日本酒の場合、ほどよい加減で混ざります。ベリー系の味わいではありません。温かい味わいです。

お好みにもよりますが、白ワインや日本酒に入れる場合、クコの実は少ない方が美味しく頂けます。クコの実10gに対して白ワイン、日本酒200mlの場合の私のコメントです。
焼酎やホワイトリカーなどに比べるとアルコール度数が低いので、早めに飲んで食べてしまうほうがよいでしょう。
ホワイトリカーにも漬けてみましたが、枸杞子の薬用酒という味です。ホワイトリカーは漬けるためのお酒なので、香りや味に特徴が少ないです。そのため、クコの実の味がお好きであればよいでしょう。焼酎も種類がありますので、いろいろと試すと楽しそうです。それに朝鮮人參を少し混ぜてもいいですね。蜂蜜も加えると潤いが増すのでよいと思います。マヌカハニーを混ぜれば最強ですね。
作り方は150g~200gを1.8Lのホワイトリカーで2~3カ月漬ける。150gをホワイトリカー1L、蜂蜜30g、みりん50g、グラニュー糖100g漬ける。など本によって様々です。

枸杞子をはじめ枸杞の葉、朝鮮人參、蜂蜜、金時生姜、ベトナムシナモンなどこだわりの薬味を扱っております。少量販売しておりますので、ご利用ください。品質の悪い薬草はなるべく取り除いております。
「家庭の民間薬・漢方薬」
「漢方実用大辞典」
より引用